最高時速264キロとデビュー当時は世界最速級 スーパーカー少年には懐かしい「美しすぎるクーペ」がオークションで落札 58年前のマセラティ「ギブリ」とは
70年代のスーパーカーブームではミウラやデイトナと並ぶ人気を誇る
2025年1月に米国アリゾナ州フェニックスで開催されたRMサザビーズのオークションに、1968年型のマセラティ「ギブリ4.7クーペ」が出品され、落札されました。
どんなクルマなのでしょうか。
マセラティ・ギブリは、1966年のトリノ・モーターショーで華々しくデビューしました。
ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインを手がけた美しいファストバックボディに4.7リッターV8エンジンを搭載し、当時を代表するグランツーリスモの1台として高い評価を受けました。
車名の「ギブリ」は、北アフリカ沿岸の砂漠を吹き抜ける熱風に由来しています。その名に違わず、4連キャブレターとクワッドカム、ドライサンプを備えた310馬力のV8は、最高速度164mph(約264km/h)という圧倒的な性能を実現しました。
1969年にはスパイダーが追加され、1970年に登場した後期型ではエンジンが4.9リッターへと拡大されています。
同時期にはランボルギーニ「ミウラ」やフェラーリ「365GTB/4 デイトナ」も登場し、これら3台が1960年代後半のスーパーカー黄金期を象徴する存在となりました。こうした人気を背景に、ギブリ クーペは1967年から1973年までに計1170台が生産されています。
今回出品される車両は、1967年のブリュッセル・モーターショー展示用として用意されたシャシナンバー180の個体です。新車時はセレステ・キアーロのボディにブルーレザーのインテリアを組み合わせていました。

その後、複数のオーナーを経るなかで修復や再塗装が行われ、2016年にはポルトガルの専門業者による本格的なレストアが実施されました。
ボディの修復とオリジナルカラーでの再塗装に加え、エンジンやギアボックスの再構築も含まれており、その内容は請求書によって確認されています。内装は過去にセナペカラーのレザーへ張り替えられており、現在は適度な使用感を残した状態です。
現オーナーは2024年6月にオランダのディーラーからこのギブリを購入し、アメリカへと持ち込みました。4.7リッターV8エンジンはマッチングナンバーのオリジナルで、ボディカラーも正規色に仕上げられています。
この1968年型のマセラティ ギブリ 4.7クーペ、最終的に14万5600ドル(1USドル=156.3円換算で日本円で約2275万円)で落札されました。
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