トヨタの新しい3列シートSUV「ハイランダー」北米で初公開! 最大500km以上走れる7人乗り“電動SUV”の魅力とは? 日本市場への導入はあるか
300マイル超の航続距離とマックス338馬力の余裕
北米トヨタは現地時間の2026年2月10日、2027年モデルとなる新型「ハイランダー(Highlander)」を発表しました。どんなモデルなのでしょう?
「ハイランダー」は2001年に初代モデルが誕生して以来、25年以上にわたって北米のファミリー層から高い支持を獲得してきました。米国市場だけで累計約360万台以上を販売してきたそんな人気のミッドサイズSUVに、シリーズ初となるBEV(電気自動車)モデルが新たに設定されます。
今回お披露目されたのは、新型「ハイランダー」に新たに追加設定されるBEVモデル。トヨタの米国市場向けモデルとしては初の3列シートBEVであり、さらに米国内で組み立てられるBEVとしても初のモデルとなります。
「bZ」、「bZウッドランド」、「C-HR」に続き、トヨタの米国市場向けとしては4番目のBEVとして登場する新型「ハイランダー」のBEVモデルは、スタンダードな「XLE」と上級の「リミテッド(Limited)」というふたつのグレードを設定。
「XLE」にはFWD(前輪駆動)とAWD(電子制御四輪駆動)が用意され、「リミテッド」はAWDのみの設定となっています。
搭載されるバッテリーは77.0kWhと95.8kWhの2タイプ。グレードと駆動方式の組み合わせによって航続距離が変わります。最も航続距離が長いのは「XLE」のAWDおよび「リミテッド」のAWD(ともにバッテリー容量は95.8kWh)で、1充電当たりの航続距離は320マイル(約515km)をマークします。
BEVの魅力のひとつといえば、モーター駆動特有の瞬発力と低重心がもたらす走りの楽しさですが、新型「ハイランダー」のBEVモデルは、AWDがシステム最高出力338馬力、最大トルク323lb-ft(約438Nm)を発生。FWDも221馬力、198lb-ft(約268Nm)を発揮するなど、不満のない動力性能を確保しています。
また、ステアリングに設けられたパドルシフトを使って回生ブレーキの効き具合を任意に調整可能。ドライバーの好みやシーンに応じて、より積極的にエネルギー回収をおこなうことができます。
またAWDモデルには、マルチテレインセレクトとクロールコントロールも装備されており、悪路でも安心感が提供してくれます。
充電面で注目したいのは、バッテリーを急速充電に適した温度へ事前に調整する“バッテリープリコンディショニング”機能の採用。手動で設定できるのはもちろんのこと、ナビゲーションで急速充電ステーションを目的地に設定すれば、自動で作動してくれます。
こうした制御により、150kW(350A)の急速充電器を使用する場合に、外気温がマイナス10度の環境下でバッテリー残量を10%から80%まで約30分で充電できることを目標に開発が進められているといいます。

そんな新型「ハイランダー」のBEVモデルは、大容量バッテリーの搭載と居住空間の最大化を両立するために改良されたBEV向けプラットフォーム「TNGA-K」を採用しています。
ボディサイズは全長198.8インチ(約5050mm)、全幅78.3インチ(約1989mm)、全高67.3インチ(約1709mm)、ホイールベース120.1インチ(約3051mm)。従来モデルと比較して、全高は約0.8インチ低められ、全幅は2.3インチ拡大、ホイールベースは112インチから大幅に延長されています。
デザイナー陣は、SUVの力強いプロポーションとBEVならではの洗練されたハイテク感の両立を新型のデザインミッションに掲げたといいます。結果として、タイヤが四隅に張り出した安定感のあるスタンスに、低く構えたルーフラインが組み合わさり、従来モデルとは一線を画すスポーティかつモダンなシルエットとなっています。
フロントフェイスは、トヨタのシグネチャーデザインである“ハンマーヘッド”を強調したもの。メインのヘッドライトとはセパレートして配置されたスリムなフルワイドLEDデイタイムランニングライトが水平基調を際立たせ、力強さとシンプルさを印象づけます。
サイドビューでは、なだらかに傾斜したキャビンとワイドなフロント&リアフェンダーが堂々たる存在感を放ちます。ドアハンドルにはセミフラッシュタイプの電子ラッチ式を採用し、空力性能と先進感を両立。リアスポイラーはリアピラーにスムーズに統合され、ブラック塗装のウインドウトリムとともに、シンプルながら品のあるたたずまいを生み出しています。
空力面は、フロントとリアにアンダーカバーを配置するほか、タイヤ周辺の乱流を抑えるフロント&リアのスパッツも装備するなど最適化が図られています。
また、BEVならではの静粛性をさらに引き上げるべく、遮音材をフロントとリアのドアトリム、フロントピラー、ホイールウェル、ルーフ、フロア下に配置。フロントウインドウとフロントのサイドガラスにはアコースティックガラスを採用するなど、抜かりはありません。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
マセラティ、故郷モデナへ── 光と音が導く「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」が告げる新しい鼓動【PR】