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「もう“無難なセダン”じゃない」日本復活を計画中のトヨタ「カムリ」が北米で“別モノ”に進化していた! 先行する「3台のライバル」との立ち位置は?

もしも日本上陸が実現した場合のライバルとは?

 ここからは、もし日本上陸が実現した場合、どんなモデルがライバルとなるかをチェックしていきましょう。

 車格やキャラクターなどを踏まえると、比較対象としてまず思い浮かぶのはホンダ「アコード」です。

「アコード」は、現在の日本市場においては貴重なラージハイブリッドセダンです。

“e:HEV”と呼ばれるホンダ独自のハイブリッドパワートレインは、エンジンが147ps、モーターは184psを発生。燃費はWLTCモードで23.8km/Lをマークし、価格(消費税込、以下同)は559万9000円〜599万9400円となっています。

 ボディサイズは全長4975mm、全幅1860mm、全高1450mmで、サイズ感で見ると北米版「カムリ」とかなり近い大きさです。

 この2台を比べたときの最大の違いは、まず駆動方式です。日本仕様の「アコード」は前輪駆動のみの設定ですが、北米版「カムリ」は4WDも選択可能です。もしも日本導入時に4WDモデルが設定されたなら、「アコード」との差別化ポイントとなりそうです。

 もうひとつは、キャラクターの違いでしょう。「アコード」は、「新しいフォーマルの中に個性が光る」といった、ややフォーマルで洗練寄りの世界観を強調する一方、現行「カムリ」はスポーティな仕立てのグレードもラインナップされているのが面白いところです。

 続いて比較対象となりそうなのが、同じホンダの「シビック e:HEV」です。

「アコード」と同じハイブリッドパワートレインを搭載するハイブリッドセダン(正確にはハッチバック)で、価格は409万4200円〜440万3300円。「アコード」よりも100万円以上手頃ながら、ホンダのストロングハイブリッドの魅力を体験できるモデルです。

トヨタ「カムリ」(北米仕様)
トヨタ「カムリ」(北米仕様)

 ボディサイズは全長4550mm、全幅1800mm、全高1415mmと、「カムリ」に比べてひと回りコンパクトで車格としては明確に下のクラスに位置しますが、走りの楽しさでは定評があり、エンジン版の「RS」もすでに発売済み。さらにハイブリッドの「e:HEV RS」もまもなく登場予定と、スポーティな方向への進化が続いています。

 この「シビック e:HEV」を加えた3台を比べてみると、「カムリ」が狙うポジションがより鮮明になります。

「シビック e:HEV」は約410万円〜440万円、「カムリ」は(北米価格から推測すると)450万円〜550万円あたり、「アコード」は約560万円〜600万円。つまり「カムリ」は、「シビック」では物足りないが、「アコード」には手が届きにくいというゾーンをちょうど埋める存在になり得るのです。

 そして「カムリ」よりは格上ながら、同じセダンということでトヨタの「クラウン・セダン」が挙げられます。

「クラウン・セダン」は、価格もキャラクターも「カムリ」より明らかに格上です。ハイブリッド仕様の「Z」(730万円)のパワートレインは、2.5リッターエンジン+モーターの後輪駆動で、燃費はWLTCモードで18.0km/Lとなっています。

 トヨタはこの「クラウン・セダン」を“ニューフォーマルセダン”と位置づけており、後席でのくつろぎやショーファーカー的な価値を強く打ち出しています。

 ボディサイズについても、全長5030mm、全幅1890mm、全高1475mmと、「カムリ」よりひと回り大きくなっています。

 そのため、もし「カムリ」が日本で復活したとしても、「クラウン・セダン」と正面からぶつかるというより、「クラウン」よりも下の価格帯で、より現実的に選べるミッドサイズセダンというポジショニングとなるでしょう。

“上級フォーマルセダン”という位置づけの「クラウン・セダン」に対して、「カムリ」はサイズこそかなり立派ですが、北米でのグレード構成やハイブリッドの味つけを見る限り、よりパーソナルユース寄りに見えます。

* * *

 トヨタ自動車が日本導入を目指す北米産「カムリ」は、全車ハイブリッド化された現代的なミッドサイズセダンで、かつての“日本でのイメージ”よりも、はるかに多彩な魅力を備えたモデルへと進化していることが分かります。

 現在の日本市場を俯瞰すると、このモデルは単なる“「カムリ」復活”で終わることはなさそうです。サイズ的には「アコード」と近く、価格や性格では「クラウン・セダン」よりも現実的な「カムリ」は、セダンの選択肢が減った今、上級すぎず、かといってベーシックすぎないハイブリッドセダンとして、新たな存在感を獲得する可能性があります。

 もし日本仕様は北米版のスポーティ仕様となるなら、「カムリ」は久しぶりに“セダンに戻りたくなる1台“になるかもしれません。

Gallery 【画像】超カッコいい! これが日本上陸が計画されている北米版のトヨタ「カムリ」です(30枚以上)

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