「NISMOにMTを」とのファンの要望に日産が応えた!「フェアレディZ NISMO」の6速MT仕様は強化クラッチדGT-Rブレーキ”のこだわり派
「NISMOにも!」の声に応えた6速MT仕様とは
北米日産は2026年4月1日に開幕する「ニューヨーク国際オートショー2026」に先立ち、2027年モデルの「Z NISMO(日本仕様は「フェアレディZ NISMO」)」へ新たに追加される6速MT車に関する詳細情報を公開しました。
エンジン、サスペンション、ブレーキ、ボディデザインなど、随所にNISMO専用のデザインや設計を施した現行モデルの「フェアレディZ NISMO」は、日本では2024年1月に発売されました。
そのトランスミッションは、これまでなぜか9速ATのみの設定でした。理由は、NISMOがレースフィールドで培った速さを追求した結果、最新鋭のATの方が好タイムをマークできるためだったといいます。
しかしファンからは、「NISMOにもMTを設定して欲しい」という声が多数寄せられてきたといいます。9速ATの圧倒的な速さは認めつつも、「自分の手足でZを操りたい」というファンが多かったのです。
今回、そうしたリクエストに日産が応えてくれました。しかも、単にトランスミッションを載せ替えただけではありません。MT仕様は、クラッチ、シフトフィール、エンジン制御、サウンド、ブレーキなどが“MT専用”に仕立て直されています。
新しいMT仕様に搭載されるパワーユニットは、これまでと同様、専用チューニングが施された3リッターV6ツインターボエンジン“VR30DDTT”。最高出力420hp/6400rpm、最大トルク520Nm/2000~5200rpmというスペック自体はAT車から不変ですが、MT車には専用のエンジン制御が導入されているといいます。

具体的には、スロットルと点火タイミングの制御を調整することで、よりシャープでアグレッシブなスロットルレスポンスと、より持続的なトルク伝達を実現。ドライバーが満足するパワフルな加速の提供を目的としています。
新しい6速MTは、NISMO専用にチューニングされたもので、他グレードのそれと比べてクラッチが強化されています。また、新たなシフトレバー比によってシフトストロークが大幅に短縮され、より素早く、より確実なシフトチェンジを可能としています。
走行中のエンジン回転数やアクセル操作、ドライブモードに応じて、スピーカーから最適なサウンドを発生させて車内で聞こえるエンジンサウンドの音質を向上させる“アクティブサウンドエンハンスメント”や、車内の不快なこもり音を軽減して静粛性を高める“アクティブノイズキャンセリング”システムもMT専用にチューニング。ドライブモードを「スポーツ」にした際には、吸気音と排気音が劇的に増幅されるといいます。
●GT-Rのブレーキと改良型ステアリングで走りが大幅進化
2027年モデルの「フェアレディZ NISMO」は、これまでの継続的な改良によって、より高性能で安定性に優れたパフォーマンスを実現しているといいます。
例えばフロントブレーキには、R35型「GT-R」から受け継いだ鉄とアルミニウムの2ピース構造ブレーキローターを採用。冷却性能の改良によってサーキット走行時のブレーキパッド温度を大幅に低減するとともに、合計19ポンド(約8.6kg)の軽量化も実現しています。
サスペンションは、ブレーキの変更に応じて足元が軽くなったことを受けてチューニング。さらに、ステアリングラックの改良によって内部摩擦が20%低減された結果、よりスムーズなコーナリングフィールを実現するとともに、操舵時の修正操作を少なくしています。
細かいところでは、高Gがかかるコーナリング時に燃料ポンプ周辺の燃料レベルを維持する新設計の燃料タンクを採用。その結果、サーキットなどでの高速コーナリング時における燃料供給の安定性を実現しています。
このように、広範囲に大小さまざまな改良が加えられたメカニズムに対し、デザインの変更は最小限。エクステリアでは、フロントノーズのエンブレムが従来の日産ロゴに代わって、新たに「Z」ロゴのものへと変更されています。
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北米における2027年モデルの「Z NISMO」は、2026年夏に販売店に到着予定。なお、価格は現時点では公表されていません。
日本仕様である「フェアレディZ NISMO」の最終スペックがどのようになるのか、今から興味が尽きません。
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