行き先は“降りたことのない駅”!? 新幹線の往復旅が実質6000円で可能な“旅ガチャ”「どこかにビューーン」って何? 知らない街で過ごす“癒し”とは
オールインクルーシブの温泉宿でリトリート
この松田屋旅館、道を渡った向かいに別館があり、こちらにも貸し切り可能な浴槽があります。

面白いのは、宿泊した特別室のある本館と向かいの別館では、温泉の泉質が異なるということ。本館の部屋風呂や露天風呂は単純温泉で、やわらかくゆったりと入れるのが特徴ですが、別館の風呂は塩化物泉・硫酸塩泉。とはいえそれほどクセのあるお湯ではありませんが、しっかり浸かることで体の芯に沁みていくような強さを感じます。
予約したプランは2食付のオールインクルーシブ。ビールやレモンサワー、ハイボールなどのドリンク、ハーゲンダッツのアイスなどを、湯上がりに価格を気にせずに楽しむことができるのも魅力です。
夕食は、別館にある個室でいただきます。「湯守のごちそう」という和食は、岩手牛の陶板焼にはじまり天ぷら、刺身など、温泉宿らしい品数豊富なもの。ここで一緒に飲む日本酒やビールも宿泊料金に含まれているので、なんだかオトクな感じがしてきます。自分のペースで、お酒とともにゆっくりと味わうのが、なんとも良い時間です。

じつはコロナ明けの数年前、一人で東北を旅した時に、近くの大規模温泉ホテルに宿泊したことがあります。もちろん温泉は良い泉質で、大浴場にサウナも堪能しました。夕食のバイキングも、眼の前で調理される天ぷらやステーキなど、満足だったのですが、おっさん一人旅でのバイキング形式は、やっぱりなかなか落ち着かない。夕食会場には外国人観光客も多くいて、ワチャワチャしすぎていてあまり良い印象になりませんでした。
一方、小規模な温泉街のなかのこじんまりとしたこの旅館。真新しく改装された広くキレイな部屋で、しかもかけ流しの温泉の部屋の檜風呂に入り、夕食は個室で、自分の好みの銘柄の日本酒まで楽しめる。日常の慌ただしさを忘れ、なにか大切なことを思い出させてくれるような、癒し時間でした。
朝。また個室で朝食をいただき、部屋でメールチェックをしてから無料バス出発の時間に合わせてチェックアウト。結局、本館、別館にあるすべての湯船を制覇し、部屋の檜風呂も深夜まで3回楽しみました。
帰りの新幹線は15時20分新花巻駅発の「やまびこ62号」。それまでレンタカーを借りて花巻の街を見て回ります。
行ってみたかった「マルカンビル大食堂」は当日が定休日で残念でしたが、花巻東高校の裏にあるメジャーリーガー記念モニュメントを見に行ったり、一木造りで4.3mの高さのある毘沙門天が祀られる三熊野神社毘沙門堂にお参りをしたり、道の駅にある有名な焼肉店に並んでホルモンランチを食べたりと、あっという間に時間は経ち花巻を満喫。18時24分に東京駅に到着、一泊二日の短い“ミステリーツアー”は終わりました。
※ ※ ※
目的地が4つの新幹線駅のなかでどこの駅になるのかわからない旅ガチャのどこかにビューーンですが、知らない街、行ったことのない街でも、事前に調べて準備していくと、新しい出会いや発見に巡り合うことがあります。
ゆっくり、ゆったりと心身をリフレッシュする究極のリトリート。忙しい社会人だからこそ、こうした旅で「何もしない贅沢」を味わうのって、じつは大事なのではないでしょうか。
どこかにビューーンを使っての新幹線往復旅、繰り返しますがJREポイント6000ポイント、つまり実質6000円(グリーン車で出かけるものもあり、そちらは実質1万円)で楽しめます。
page
VAGUEからのオススメ
“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】