“雨の日の事故は晴れの日の6倍” ブリヂストンの新ブランド「フィネッサ」は雨に強いってホント!? 梅雨の前に乗って試してわかった“安心感”の正体とは
お待ちかね ウエット路面では「エコピア」と比べてどうだった?
続いては、185/65R15サイズを装着したトヨタ「シエンタ」で、ウエットハンドリング路を走行します。こちらも新商品のフィネッサHB01とエコピア「HN200C」との比較です。

水深6mmほどに水が撒かれたウエット路は、大雨でも小雨でもなく、だいたいふつうの雨模様の日の路面環境に似ています。まず停止状態からアクセルペダルを思い切り踏み、発進性を確かめますが、まずは路面の食いつきが驚くほど違うのに驚かされます。
同じ速度でコーナーに入っても、エコピアがすぐVSCランプが点灯するのに対し、フィネッサではスムーズにクリア。エコピアに比べ、フィネッサはコーナリング時にハンドルを握る手に伝わる情報が多く、グリップが抜けにくい安心感があります。
シエンタのサイズで見てみると、エコピアもフィネッサもラベリングは「AA-b」で、それだけ見るとウエットグリップ性能は同等じゃないかと思ってしまいますが、実際に乗り比べてみると明らかに感覚が異なり、フィネッサのほうがウエットグリップは高いのがわかります。これはラグ溝の幅を外側に向かって広くすることで排水性を向上させる「スプラッシュラグ」や、前出の「3D‐M字サイプII」など新技術搭載によるものだといいます。
ちなみにプリウスサイズ(195/60R17)でウエットブレーキを比較した場合、フィネッサ(AA-a)はエコピア(AA-b)に対し15%停止距離が短縮されているそうです。
最後はウエットの円旋回(スキッドパッド)で、摩耗したフィネッサと新品のエコピアを、195/60R17サイズのトヨタ「プリウス」乗り比べます。フィネッサは2万km走行に相当する、5mmほど削った状態になっています。
円旋回のコースはベルジアン路面といって、四角い石を敷き詰めた石畳。コースインして徐々に速度を揚げていきますが、滑り出しの速度がフィネッサのほうが遅く、粘ります。エコピアは一度フロント側から滑りが始まると、そのままストンとグリップが抜け、そのあとはカウンターを当てたりアクセルを抜いたり踏んだりで、体勢を戻すためにワチャワチャと運転動作を行わなければならなかったのですが、摩耗したフィネッサは滑り出してからのクルマの動きが穏やかで、速度が落ちるとグリップも回復、バタバタとしたムダな操作は行わずに済みました。
データによると、摩耗したフィネッサでも新品のエコピアよりも12%短い距離で止まれるということです。これはわかりやすく言うと、従来品では路面とタイヤの間にある水を除去するための主溝(ストレートグルーブ)の形が台形に切ってあり、摩耗すると主溝の幅が狭まり排水量が減少してしまうのに対し、フィネッサHB01では「スクエアグルーヴ」を採用したことで、摩耗しても主溝の幅を維持。結果としてウエット性能が永く続くという結果になっています。
ちなみに同サイズのメーカー希望小売価格は、エコピアNH200が3万1130円(1本、税込)なのに対し、フィネッサHB01は2万9810円(同)です。

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ゴールデンウィークが過ぎれば、すぐに6月。梅雨の時期が始まります。
首都高ドライバーズサイトによれば、施設接触事故の割合は、雨の日の事故は晴れの日に比べて約6倍というデータもあります。雨の日は滑りやすく制動距離も伸び、結果として事故件数が増えてしまいます。
今回、クローズドのプルービンググラウンドでテストしたことで、ドライでの一般道試走ではわからなかったフィネッサの特長のひとつであるウエット性能の良さを体感できました。「雨のち、フィネッサ」というキャッチコピーも、「まさにその通り!」と思えた試走会でした。
ブリヂストンの新ブランド、フィネッサ第一弾となるフィネッサHB01。タイヤ・ラベリングは全55サイズのうち28サイズが「AA-a」、8サイズが「AA-b」、6サイズが「A-a」、13サイズが「A-b」と、すべて低燃費タイヤとなっています。
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