日本じゃ見かけない“レアなホンダ車”「RVT1000R」が米国オークションで落札 N.ヘイデン選手の名を冠した22年前の特別な1台の価値は
V型2気筒エンジンを搭載したホンダのフラッグシップスポーツ
2026年3月、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」において、2004年式のホンダ「RVT1000R RC51 ニッキー・ヘイデン・エディション」が発見されました。
RVT1000Rは、日本国内や欧州市場では「VTR1000SP-1」および「VTR1000SP-2」として知られるモデルの北米市場向け呼称であり、スーパーバイク世界選手権に参戦するためのホモロゲーションモデルとして2000年と2002年に発売されました。
当時のスーパーバイクレースのレギュレーションにおいて、V型2気筒エンジンを搭載する車両は排気量の面で有利な条件が与えられており、他メーカーのVツインモデルに対抗する目的で開発が進められました。
ホンダがそれまで得意としてきたV型4気筒モデルとは異なるアプローチが採用され、軽量化の推進とV型2気筒特有のトラクション性能を活用する設計がなされています。

車体の骨格には、剛性を確保したアルミニウム製のツインスパーフレームが採用され、フルカウルの外装部品と組み合わされています。
また、フロントカウルにはデュアルヘッドライトが備わっており、その間に配置されたエアインテークが走行風を取り込むラムエアシステムとして機能します。
日本やヨーロッパ市場では「VTR1000SP」の名称で販売されましたが、北米市場ではRVT1000Rの名称が使用され、通称「RC51」としても認知されています。
そして、今回オークションに登場したニッキー・ヘイデン・エディションは、アメリカ出身のレーシングライダーであるニッキー・ヘイデン氏が、2002年のAMAスーパーバイク選手権においてRC51を駆り年間チャンピオンを獲得したことを記念して、2004年に製造されたモデルです。
燃料タンクの上部には、同氏のサインとレースでのゼッケン番号を示す専用デカールが配置されています。
さらに、搭載されているエンジンは排気量999ccの水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒エンジンで、最高出力は136馬力を発揮します。
トランスミッションは6速リターン式を採用し、油圧作動式ウェットクラッチとチェーンドライブを介して後輪へ動力を伝達する構造です。
また、足まわりにはSHOWA製の43mm倒立フォークと、プロリンク機構を備えたピギーバック式のモノショックが採用されています。
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