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2000cc級エンジンってトルクフルな走りが魅力だよね! クルマに匹敵する“規格外の心臓”を搭載した「大排気量の輸入バイク」3選

“規格外”のエンジンが独特の乗り味を生む大排気量バイク

 バイクのエンジンが2000cc前後の大排気量だというと、驚く人も多いのではないでしょうか? 軽自動車が660cc、一般的なクルマは1500〜2000ccですから、バイクとしてはまさに規格外。そんな大排気量エンジンを搭載するバイクは、当然ながら普通のバイクとは全く異なる乗り味を持っています。

 本記事では、1800cc〜2500ccクラスの輸入大排気量バイク3台をピックアップ。実際の走りの印象をお伝えします。

■ハーレーダビッドソン「CVOストリートグライドST」

 まず大排気量バイクの代名詞的ブランドといえるのがハーレーダビッドソン。そのラインナップの中でも最大の排気量を誇るのが、フラッグシップモデルの「CVO」シリーズです。

 同シリーズは、1977ccのV型2気筒エンジンを搭載。なかでも「CVOストリートグライドST」に搭載されるハイアウトプットタイプの“ミルウォーキーエイト121”エンジンは最高出力126psを5020rpmという低い回転数で発生します。

 193Nmという最大トルクは3750rpmで発生。実際に走らせてみると、軽くアクセルをひねっただけで370kgとヘビー級の車体を恐ろしい勢いで加速させます。

 このモデルは、大きなフェアリングとパニアケースを装着した状態で競われる「キングオブザバガーズ選手権」に参戦するファクトリーマシンからフィードバックされたもので、走行モードにもサーキット走行を前提とした「トラック」モードが設けられています。

ハーレーダビッドソン「CVOストリートグライドST」
ハーレーダビッドソン「CVOストリートグライドST」

 同モードを選択すると、アクセル操作に対するレスポンスはさらに俊敏に。他のハーレーダビッドソンのバイクとは一線を画する鋭さでエンジン回転が上昇するので、クルーザーバイクとは思えないスピードでシフトアップしていく必要があります。

 ブレーキやサスペンションもサーキット向けに強化されており、コーナリング中の安定感も絶大。バンク角に応じて制御されるコーナリング対応のトラクションコントロールシステムなど、充実した電子制御が安心感を高めてくれます。

 価格(消費税込、以下同)は581万200円〜と高価ですが、そのパフォーマンスは大排気量バイクの中でもケタ外れ。大型のクルーザーであっても運動性能を求めるライダーや、ハーレーダビッドソンの中でも別格のバイクに乗りたい人には最適な選択肢といえるでしょう。

■BMW「R18」

 BMWのバイクの中で最大排気量のモデルといえば、1801ccの水平対向2気筒エンジンを搭載する「R18」です。

 こちらもクルーザースタイルのモデルですが、左右に大きく張り出したシリンダーがほかにはない迫力を生み出しています。

 最高出力は91ps/4750rpm、最大トルクは163Nm/3000rpmと排気量の割に出力はひかえめですが、ふたつの対向するピストンが互いの振動を打ち消し合うボクサーエンジンの特性を味わえるのが魅力です。

 1気筒当たり900cc以上あるため、アイドリングから大きなピストンが動いている鼓動感が伝わってくるのですが、不快な振動が極めて小さいことに驚かされます。しかも、走り出して回転数が上がると、さらに振動が小さくなっていく不思議なエンジンです。

 エンジンのクランク軸が車体に対して縦に伸び、車体右側に向けて回転しているため、アイドリングでアクセルを開けると車体が右側に傾く力を感じます。ただし、走行中はその力を感じることはほぼなく、低重心で振動が少ないボクサーエンジンのメリットだけを享受できます。

BMW「R18」
BMW「R18」

 車体はロー&ロングなクルーザースタイルで、ルックスは1930年代に生産された空冷ボクサーエンジン搭載の「R5」をオマージュしたもの。クラシックな見た目でありながら、354kgの車体を軽々と加速させるトルクフルな走りも魅力です。

 価格は263万8000円〜。クラシックスタイルで余裕あふれるツーリングを楽しみたいライダーや、大排気量のボクサーツインを味わいたい人におすすめです。

■トライアンフ「ロケット3ストームR」

 近年、日本でも勢力を拡大中の英国ブランド・トライアンフの最大排気量モデルが「ロケット3」シリーズです。

 エンジンの排気量は実に2458ccで、シリンダーが車体に対して縦に3つ並ぶ水冷3気筒エンジンを採用しています。

 最高出力182ps/7000rpm、最大トルク225Nm/4000rpmと、本記事で紹介する3台の中では最もパワフル。特にトルクの値は飛び抜けています。それでいて、車重は318kgと最も軽量に仕上がっています。

 3気筒エンジン、それも水冷式だけあって、回転上昇のフィールはスムーズ。他の2モデルに比べると鼓動感は少なめです。

 アクセル操作に対するレスポンスは俊敏で、重い車体をものすごい勢いで加速させます。そのため、ライダー側で加減してアクセルを回さないと、加速に目がついていかないほど。ロー&ロングなクルーザースタイルのため、フロントが浮き上がる不安感はありませんが、他のモデルでは味わえない加速力といえます。

トライアンフ「ロケット3ストームR」
トライアンフ「ロケット3ストームR」

 ルックスも個性あふれるもの。フロントフェイスは2眼タイプのヘッドライトが印象的で、3本並んだエキゾーストパイプ、斜めにカットされた排気口、片持ちスイングアームの太いリアタイヤと相まって、独特のスタイルを生み出しています。

 価格は308万9000円〜。並ぶもののない個性あふれるスタイルと、強烈な加速力に魅力を感じるライダーにとっては唯一無二の選択肢といえるでしょう。

* * *

 乗り手を選ぶ代わりに、ほかでは得られない体験を約束してくれる大排気量バイク。今回ピックアップした3台はそれぞれ全く異なるメーカーの哲学が盛り込まれていますが、「アクセルを軽くひねるだけで圧倒的な加速力が味わえる」という魅力は共通しています。

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