“将来のスポーツモデル”のヒントが詰まってる!? スバル「BRZ」をAWD×ターボ化した新ラリーマシンが示す“次世代の市販車”の方向性
モータースポーツと市販車開発を直結させた新組織とは
今回の発表では、“魔改造”を受けたラリーマシンに注目が集まっていますが、それ以上に見逃せないのが、ニューマシン発表会でアナウンスされたスバルの新組織です。
スバル社内に新たに立ち上がった組織「スポーツ車両企画室」には、「WRX」や「BRZ」といったスバルのスポーツモデルを手がける商品グループと並んで、モータースポーツ戦略企画グループ、そしてモータースポーツ技術企画グループが属しています。
こうした新組織が誕生したことで、これまでモータースポーツと市販開発それぞれの現場の間に存在していた壁がなくなり、互いに積極的なコミュニケーションと技術のやり取りができるようになったといいます。
スバルのスポーツモデルに対して、モータースポーツ参戦によって培われた技術をどれだけ盛り込めるのか? そうした課題をモータースポーツと市販開発の現場で働くそれぞれの担当者が、企画の段階からいっしょに考えられるようになったといいますから、これまで以上に、スバルからモータースポーツ技術を積極的に投入した市販車が誕生する可能性が高くなったといえそうです。
分かりやすい好例が、2025年末に発表された「BRZ STIスポーツ タイプRA」です。
「スーパー耐久」シリーズの参戦マシンと同様、ピストンやクランクシャフトの重量公差を50%以上低減したバランスドエンジンを中心に、モータースポーツの現場で培ったノウハウを注ぎ込んだハードウェア、さらには、レブシンクやフラットシフトなどドライバーの負担を減らす制御を中心としたソフトウェアが採用され、レースの世界に思いをはせることができる限定モデルでした。

新組織の設立により、今後はモータースポーツ技術をアイコニックに採用したスポーツモデルがこれまで以上に市販されることは想像に難くありません。
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2026年5月8日から奈良で開催される全日本ラリー第3戦でデビューするニューマシンをドライブするのは、日本のラリーストの第一人者である新井敏弘選手。WRC(世界ラリー選手権)で優勝経験を持つ新井選手がどんなフィードバックをもたらすのか? その結果が将来のスバル車にどのように反映されるかということまで追いかけると、この新しいラリーマシンの見方が全く変わってくるはずです。
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