“将来のスポーツモデル”のヒントが詰まってる!? スバル「BRZ」をAWD×ターボ化した新ラリーマシンが示す“次世代の市販車”の方向性
AWD×ターボの「BRZ」が示す将来のスバル車とは
先日スバルは、全日本ラリー選手権のJN-1クラスに参戦するニューマシン「SUBARU Boxer Rally spec.Z」を公開しました。スポーツクーペ「BRZ」をベースとするラリーマシンをつくったことだけでも驚きですが、注目すべきはマシンそのものよりも「なぜ今、これをつくったのか」という背景です。
先ごろスバルは、社内に「スポーツ車両企画室」を新設。モータースポーツで得た技術を市販車に直結させる新体制を敷きました。そこから生み出された第1弾が、2025年に300台限定で発売され、抽選倍率10倍超を誇った「BRZ STIスポーツ タイプRA」。今回のラリーマシンも、そうした次世代のスバル車の方向性を示すヒントが込められているのです。
ニューマシン「SUBARU Boxer Rally spec.Z」で最も注目すべきは、そのパワートレインにあります。
ベースモデルである「BRZ」は本来、2リッターの水平対向4気筒自然吸気エンジン+後輪駆動(FR)レイアウトのピュアスポーツカーですが、「SUBARU Boxer Rally spec.Z」は最高出力280ps以上、最大トルク500Nm以上という2.4リッター水平対向4気筒ターボエンジン(FA24型)を搭載。駆動方式もAWDとなっています。
このパッケージは、現在のスバルの市販車には存在しないもの。“将来のスバル車のヒント”というと、「BRZ」のようなクーペにAWD仕様やターボモデルが登場するのか! と期待する向きもあるかもしれませんが、正直にいうと近い将来、そういったモデルが登場する可能性は低いでしょう。

“将来のスバル車のヒント”となるのは、このマシンに新たに採用されたメカニズムや技術的なアプローチのこと。
実は今回のマシンは、「BRZ」をホワイトボディまで分解してボディ剛性アップと軽量化に取り組んだり、理想的な重量配分に近づけるべく重いメカニズムをより低く、より車体の中心にレイアウトしたり、量産モデルにはない“直結式AWD”を採用したりと、多くの新しい技術的アプローチが図られています。
これらのポイントが、今後、スバルのスポーツモデルを中心とする市販車へとフィードバックされる可能性が高いのです。そのため今後、このラリーマシンがどのように進化していくのか、その過程が見逃せません。
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