マツダ新型「CX-5」のエアコンスイッチ「なぜ大半がディスプレイ内に集約された?」 賛否を呼ぶ新インターフェイスの狙いと開発の舞台裏
物理スイッチを減らした本当の理由
グローバルで累計500万台以上の生産・販売を達成したマツダの基幹モデル「CX-5」が9年ぶりのフルモデルチェンジで3代目へと進化しました。
2025年7月の世界初公開時に内外装の写真が公開され、クルマ好きの間で大きな話題を呼んできましたが、なかでも盛り上がりを見せているインテリア。特に物理スイッチが少なくなったことに対して、賛否両論が巻き起こっています。
なぜ新型「CX-5」は、今回のようなユーザーインターフェイスを採用したのでしょう? その理由と今後の展望を深掘りします。
“新世代エモーショナル・デイリーコンフォート”なる開発コンセプトが与えられた新型「CX-5」。その“新世代”という部分は、最新のコネクティッドシステムや運転支援システムなどによる、これからの時代のクルマにふさわしい価値が与えられていることを指しています。
そんな価値を分かりやすく体現しているのが、コックピットのセンターディスプレイです。従来モデルは最大10.25インチだったものが、新型はベーシックな「S」と中間グレードの「G」に12.9インチ、最上級グレードの「L」に15.6インチのディスプレイが採用されています。
そんななか、センターディスプレイに数々の操作機能が集約され、物理スイッチが少なくなったことに対し、SNSなどでは賛否両論が巻き起こっていました。なかでも、空調操作も物理スイッチではなく、ディスプレイを介して操作することに対しては、否定的な声が多くあがっています。

実は開発チームの中でも、空調操作用の物理スイッチを残すか否かの議論が繰り返しおこなわれたようで、最後の最後まで意見が分かれたポイントだったといいます。
空調操作用の物理スイッチが廃止された理由について、一番はコストダウンのためという声がSNSなどにはあがっていますが、実はそうではないとのこと。確かにコストダウンという側面もありますが、一番の理由はインテリアデザインをシンプルなものにしたかったため、だそうです。
●開発陣も「納得していない」発売後の進化に期待
開発チームがさまざまな意見を重ねた結果、さまざまな操作機能がセンターディスプレイに集約された新型「CX-5」のインターフェイス。最後の最後まで議論が紛糾した空調操作に関しては、常にディスプレイ下部に操作部を表示する形で落ち着きました。
筆者(西川昇吾)もその使い勝手を試してみましたが、確かにディスプレイに表示されるインターフェイスとしては分かりやすく使いやすいものに仕上がっていますが、それでも操作性は物理スイッチには敵わないと感じました。
開発チームもそんな現状について納得できていないようで、今後のアップデートでホーム画面に空調操作系のウィジェットを常時表示できるよう、開発をおこなっているそうです。
さらに将来的には、ディスプレイ下などに物理スイッチを追加できる純正アフターパーツの開発も検討しているとのこと。ただし、どのような形でアップデートをおこなうかについては未定だといいます。
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