メルセデスAMG新型「GT 4ドアクーペ」世界初公開! 3モーターのEVにチェンジ! 最上級「GT63 4MATIC+」は0−100km/h加速2.1秒の超絶ハイパーカー
「GT63 4MATIC+」は3モーターで驚異のトータル1169馬力
メルセデスAMGは2026年5月20日、新型「Mercedes-AMG GT 4-Door Coupe(メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」を世界初公開しました。
メルセデスAMGは、2014年に初代が初公開された、フラッグシップスーパーモデルです。2023年には2代目に進化しています。
今回登場したのは、完全EVとなった新型AMG GT4ドアクーペです。
従来型GT 4ドアクーペは、4リッターV8ツインターボや直列6気筒ターボ、さらに高性能PHEV仕様まで用意されていましたが、新型では、内燃機関を完全に廃止。AMGはついにフルEVへと舵を切りました。
新型AMG GT4ドアのボディサイズは全長5094mm×全幅1959mm×全高1411mm、ホイールベースは3040mmです。従来型よりもさらに伸びやかなフォルムを採用しつつ、ワイド&ローなシルエットを強調。AMG専用EVプラットフォーム「AMG.EA」を初採用した、ブランド初の本格専用電動スーパースポーツ4ドアとして登場しました。

今回の新型で最大の変化となるのはやはりパワートレインですが、ただし新型は、単に「速い電気自動車」を目指したわけではないといいます。
AMGが重視したのは、V8モデルで培ってきたドライバーとの一体感や高揚感を、EV時代にどう再構築するかという点です。そのために投入されたのが、新世代のアキシャルフラックスモーターです。
このモーターは英国YASAの技術をベースに開発されたもので、一般的なラジアル型モーターと比べて大幅に小型・軽量でありながら、圧倒的な高出力と高トルクを発揮できるのが特徴です。新型GT 4ドアクーペでは前輪側に1基、後輪側に2基の合計3モーターを搭載。後輪左右それぞれを独立制御することで、極めて緻密なトルクベクタリングを可能としました。
最上級仕様の「GT63 4ドアクーペ 4MATIC+」では、システム最高出力860kW(1169馬力)、最大トルク2000Nmという驚異的なスペックを実現。0-100km/h加速はわずか2.1秒とされ、従来のAMG V8モデルはもちろん、多くのハイパーカー級EVに匹敵する性能を誇ります。
一方、「GT55 4ドアクーペ 4MATIC+」でも600kW(816馬力)・1800Nmを発生し、0−100km/h加速は2.5秒と十分以上のパフォーマンスを備えています。

バッテリー技術も大きく進化。搭載されるのは106kWh容量の高性能バッテリーで、800Vアーキテクチャーに対応します。
AMGはF1ハイブリッド技術から着想を得た直接油冷システムを導入し、セル単位で精密な温度管理を実施しています。これにより、サーキット走行のような高負荷環境でも出力低下を抑え、安定したパフォーマンスを維持できる点が大きな特徴です。
従来の高性能EVは、瞬間的な加速力こそ優れていても、連続走行では熱による性能低下が課題となるケースがありました。しかし新型AMG GT 4ドアクーペは、「何度でも全開加速できるEV」を目指して開発されており、単なる数値競争ではない“持続可能な高性能”を追求しています。
充電性能も非常に高く、最大600kWの超急速充電に対応。理論上は約10分で460km分の航続距離を回復可能とされ、10〜80%充電も約11分で完了します。WLTPモードでの航続距離は最大700kmに達し、高性能モデルでありながら長距離ツアラーとしての実用性も確保しました。
さらに興味深いのは、AMGが“感性”の部分にも徹底してこだわったことです。
新型には車内外スピーカーを活用した独自サウンドシステムを搭載。単純な疑似エンジン音ではなく、アクセル操作や負荷、速度変化に応じて音質が変化する仕組みとなっており、擬似シフト演出まで盛り込まれています。EVでありながら、従来のAMG V8モデルに近いドラマチックな加速感を演出しているのです。
シャシ制御も全面刷新されました。AMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンション、後輪操舵システム、アクティブエアロダイナミクスを組み合わせることで、重量級EVとは思えない俊敏なハンドリングを実現。特に後輪独立制御モーターとの組み合わせにより、旋回性能は従来型を大きく上回るレベルに到達しているといいます。
従来型GT 4ドアクーペは、Eクラス系プラットフォームをベースに高性能化を図ったモデルでした。
しかし新型は、専用EVアーキテクチャー、次世代モーター、F1由来バッテリー技術をゼロから組み合わせた“純粋なAMG EV”として生まれ変わっています。単なる電動化ではなく、AMGというブランドの価値そのものを次世代へ継承する重要な1台と言えるでしょう。
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