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モナコ公女が愛した「黒いテスタロッサ」がオークションで高値落札 6万キロを超えてもなお美しい初期型“モノスペッキオ”の価値とは

ボディ色の非メタリックのブラックはわずか40台

 2026年4月にモナコで開催されたRMサザビーズ主催のオークションに、1986年式フェラーリ「テスタロッサ」初期型が出品、落札されました。

 1980年代を象徴するスーパーカーとして、今なお高い人気を誇るフェラーリ・テスタロッサ。当時、このモデルは単なる高性能スポーツカーではなく、“成功者の証”として世界中の憧れを集めていました。

 TVドラマ「マイアミ・バイス」や人気ゲーム「アウトラン」への登場によって、その存在感はさらに強まり、フェラーリを代表する1台として広く知られるようになります。

 また、ロッド・スチュワートやエルトン・ジョン、マイケル・ジョーダン、マイク・タイソンなど、多くの著名人がテスタロッサを愛用していたことでも有名です。

 低く構えたウェッジシェイプのスタイリングとミッドシップレイアウトは、多くのクルマ好きに強烈な印象を残しました。

オークションに出品され落札された1986年式フェラーリ「テスタロッサ」Ivan Caravona(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品され落札された1986年式フェラーリ「テスタロッサ」Ivan Caravona(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 今回オークションに登場した個体は、そんなテスタロッサの中でも特別なヒストリーを持つ1台です。

 新車時のオーナーは、モナコ公国のカロリーヌ王女殿下。付属するフェラーリ純正保証書には王女の名前が記載されており、このクルマがロイヤルファミリーのために納車されたことを裏付けています。

 車両は1986年1月9日にマラネッロ工場で完成。同年2月18日に正式納車されました。販売にはフランスの著名フェラーリディーラー「シャルル・ポッツィ」が関わっていますが、実際の納車はモナコ・モータースによって行われたと記録されています。

 王室所有時代がどれほど続いたのかは不明ですが、整備記録からは、この個体が丁寧に維持されてきたことがわかります。

 1993年にはオランダへ渡り、その後も複数のオーナーのもとで管理されます。調査資料によれば、保険修理を受けた履歴も残されていますが、2003年以降はフェラーリ専門店「Forza Service」によって継続的なメンテナンスが実施されており、2019年までの整備請求書も保管されています。

 現在の走行距離は約6万1591km。付属品として、当時のブック類やマニュアル、レザー製ツールロールなども残されており、中でも王室との関係を示す資料は、この個体ならではの価値といえるでしょう。

 さらに、このテスタロッサは初期型ならではの特徴を持つ「モノスペッキオ」である点も大きな魅力です。ドア上部に片側ミラーを装着した独特のスタイルで知られ、コレクター人気の高い仕様となっています。

 加えて、ボディカラーは非メタリックブラックの「Nero Fer 1240」。この仕様で製造されたモノスペッキオはわずか40台のみとされており、極めて希少な存在です。ブラックレザーで統一されたインテリアも相まって、当時のフェラーリらしい重厚な雰囲気を漂わせています。

オークションに出品され落札された1986年式フェラーリ「テスタロッサ」Ivan Caravona(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品され落札された1986年式フェラーリ「テスタロッサ」Ivan Caravona(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 もちろん、搭載されるV型12気筒エンジンはマッチングナンバーを維持。オリジナリティの高さも、この個体の大きなポイントです。

 今回、この特別なテスタロッサは、かつて王女へ納車されたゆかりの地・モナコでオークションに出品された1986年式フェラーリ「テスタロッサ」は、34万2500ユーロ(1ユーロ=185円換算で、日本円で約6335万円)で落札されました。

Gallery 【画像】やばっ、カッコいい! モナコ公女に納車された初期型フェラーリ「テスタロッサ」を見る(24枚)
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