富士スピードウェイを走った謎のミッドシップ車は次期「MR2」か? トヨタGRが開発中の新型スポーツカーに高まる期待
富士スピードウェイを走った謎のテスト車に高まる期待
トヨタ自動車のモータースポーツブランドであるGAZOO Racingが開発中とみられる謎のスポーツカーが富士スピードウェイで走行する様子をとらえられ、SNSを中心に話題となっています。
公開された写真や動画に映る車両は、一見すると「GRヤリス」のようなルックスをしています。しかし、その姿をよく見ると、明らかに異なる特徴を確認できます。
フロントには大きなラジエターや冷却用の開口部が設けられ、ドア後方にも大きなエアインテークを装備。車体後部はエンジンや冷却機構を収めるためなのか、フェンダーが大きくふくらんでいます。
外観や走行テストの状況から、この車両はGRが開発を進めるミッドシップ試作車の1台ではないかと見られています。
もちろん、富士スピードウェイで目撃されたこの車両について、トヨタやGRはその詳細を公式には明らかにしていません。一方でGRは、エンジンを運転席後方に搭載するミッドシップ4WD「GRヤリス Mコンセプト」の開発を進めていることを公言しています。今回目撃された車両も、そうした開発プロジェクトに関係する試作車である可能性が高そうです。
「GRヤリス Mコンセプト」は、「GRヤリス」の車体をベースにエンジンとトランスミッションをキャビン後方へ移設した実験車両です。ホイールベースやトレッドも変更され、エンジンには新開発の2リッター直列4気筒ターボ“G20E”型を搭載。GRはこの車両を、サーキットや「スーパー耐久」シリーズなどのモータースポーツを開発の場として活用し、冷却性能や駆動方式、車体バランス、操縦性などを検証してきました。
このミッドシップ4WD車両は、市販化を前提とした完成車なのか、それとも技術検証に特化した実験車両なのか明らかになっていません。それでも、異なる条件でテストを繰り返しながら開発は継続しています。

今回、富士スピードウェイで目撃された車両の位置づけは明らかになっていませんが、「GRヤリス Mコンセプト」に続く新たな試作車と見られています。こうした車両が走行テストを行っていることは、次世代スポーツカーへの期待を高める大きな要素となっています。
なかでも、ミッドシップレイアウトということで、多くのクルマ好きは「MR2」の復活を期待しているようです。
「MR2」は1984年に初代モデルが誕生したトヨタの小型ミッドシップスポーツカーです。エンジンをフロントシートの背後、後輪の手前に搭載することで、コンパクトな車体と優れた前後重量配分を実現。国産量産車として初めて、本格的なミッドシップ車を普及させたモデルとなりました。
初代“AW10/AW11”型は、軽量な車体とシャープな操縦性が印象的で、1989年登場の2代目“SW20”型は、ボディがワイドになりターボエンジン車も設定。本格的な高性能スポーツカーへと進化します。
1999年には、3代目に当たるオープンスポーツカー「MR-S」が登場しましたが、2007年に生産を終了。以降、トヨタのラインナップからコンパクトなミッドシップスポーツカーは姿を消しています。
「MR2」復活に期待が高まる背景には、単にエンジン搭載位置が同じというだけではない理由があります。
GRの高橋智也プレジデントは、新しいミッドシップスポーツカーの開発が進行中であることを海外メディアで認めています。ただし、開発は量産化までに必要な4段階のうち、まだ初期段階。市販までには一般的に4〜5年ほどを要す可能性があり、具体的な車名や最終的なボディ形状は示されていません。
GRが開発中のミッドシップスポーツカーが仮に市販された際には、どんな車名を掲げるのか期待が高まります。
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