11年前のモデルなのに走行わずか99キロ! 499台限定の「黄色いフェラーリ」が高値落札 高回転型NAエンジンの音まで直接楽しめるオープンモデル「458スペチアーレA」とは
2026年4月にモナコで開催されたRMサザビーズ主催のオークションで、2015年式フェラーリ「458スペチアーレA」が出品され、高値で落札されました。
フェラーリのミッドシップV8スーパーカーには、これまで数々の“サーキット志向モデル”が存在してきました。
「チャレンジ・ストラダーレ」「スクーデリア」「ピスタ」などはいずれも高い評価を受けてきましたが、その中でも特別な存在として語られるのが「458スペチアーレ」です。
近年、フェラーリは「296GTB」のハードコア仕様に再び“スペチアーレ”の名を復活させましたが、それは初代458スペチアーレがいかに特別な存在だったかを物語っています。
458スペチアーレは2013年に登場。搭載されるのは、自然吸気の4.5リッターV型8気筒エンジンでした。最高出力597馬力を9000rpmで発生するこのユニットは、近年では失われつつある“高回転型NAフェラーリ”ならではの魅力を備えており、その官能的なサウンドは今なお高く評価されています。
さらに2014年には、オープン仕様の「458スペチアーレA(アペルタ)」が追加されました。
電動格納式アルミハードトップを採用し、わずか14秒で開閉が可能。V8サウンドをよりダイレクトに楽しめるモデルとして、多くのフェラーリファンを魅了しました。
そして、このモデルはフェラーリ史において重要な意味も持っています。458スペチアーレAは、ターボ化された後継「488 GTB」が登場する前に誕生した、“最後の自然吸気V8フェラーリ”だったのです。
フェラーリは、この458スペチアーレAの生産台数を499台限定としていました。もともとの希少性に加え、圧倒的なドライビング性能、そして自然吸気V8最終モデルという歴史的価値も重なり、その人気は登場から10年以上が経過した現在も高まり続けています。

今回出品された個体は、その中でも特に注目すべき1台です。
最大の特徴は、驚異的ともいえる低走行距離にあります。カタログ制作時点での走行距離は、わずか99km。ほぼ新車同然のコンディションを維持しています。
ボディカラーは「ジアッロ・モデナ」を採用。そこに、アルジェント・ニュルブルクリンクの縁取りが施されたグレーのレーシングストライプが組み合わされ、フロントからルーフ、エンジンフードへと流れるようにつながっています。
足元にはスモーク仕上げの5ツインスポークホイールを装着し、その奥にはイエローのブレーキキャリパーを組み合わせたカーボンセラミックブレーキを装備。さらにフロントフェンダーにはスクーデリアフェラーリのシールドエンブレムが装着され、チタン製エキゾーストフィニッシャーも備わります。
インテリアはブラックのアルカンターラを基調に構成され、大型カーボンレーシングシートにはイエローのアクセントを採用。ヘッドレストに刺繍された跳ね馬ロゴを含め、各部にイエローステッチが施されることで、エクステリアとの統一感が演出されています。
2018年2月に整備を受けた際の走行距離はわずか22km。さらに2022年10月の点検時でも74kmしか走行していませんでした。
直近では2025年7月に整備が行われ、その時点での走行距離は99kmと記録されています。なお、延長保証は2027年6月末まで有効です。
自然吸気V8フェラーリ最後期の特別モデルであり、さらに新車同様のコンディションを維持するこの458スペチアーレAは、コレクターズカーとして極めて価値の高い存在といえます。
そんな2015年式フェラーリ「458スペチアーレA」、117万5000ユーロ(1ユーロ=185円換算で、日本円で約2億1733万円)で落札されました。
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