世界限定600台の“特別なフェラーリ”をオークションで発見 V12自然吸気エンジンは829馬力 重要な顧客しか手に入れられない「デイトナSP3」の気になる落札額とは
落札価格は11億円超え
2026年5月、「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ」で開催されたブロードアローオークションにおいて、2023年式のフェラーリ「デイトナSP3」が出品され、高額で落札されました。
フェラーリは2018年より、特別限定シリーズ「イコナ」を展開しています。イコナはイタリア語で“象徴(アイコン)”を意味し、ブランドの歴史を彩った名車たちのデザインを現代技術で再構築した特別なモデル群です。
販売対象もフェラーリの重要顧客に限定されています。
デイトナSP3は、そのイコナシリーズに属するモデルで、1960年代の耐久レースで活躍した「330P3/P4」から着想を得て開発されました。
パワーユニットには、自然吸気6.5リッターV12エンジンをミッドシップ搭載。7速DCTと組み合わせることで、最高出力829hpを発揮します。
さらに、アクティブエアロを用いずに優れた空力性能を実現している点も特徴です。床下を流れる空気を効率的に排出する独自設計により、発表当時はフェラーリ史上もっとも優れた空力性能を持つ市販車とも称されました。
その結果、0−100km/h加速は2.8秒、0−200km/h加速は7.4秒という圧倒的なパフォーマンスを実現しています。
デイトナSP3は2021年に登場したモデルで、生産台数は世界限定599台。発表段階で全台が完売していたことでも話題となりました。
さらに2025年には、追加生産された1台が「599+1」の特別仕様としてチャリティオークションに出品され、2600万USドル(当時レートで約38億3400万円)という新車史上最高額で落札されています。収益はフェラーリ財団を通じ、教育支援活動へ寄付されました。

今回出品された個体も、その希少なデイトナSP3の1台です。
ワンオーナー車で、走行距離は743kmのみ。状態は極めて良好で、多数のカーボンファイバーパーツに加え、エアブラシ仕上げのフェンダーシールドやサスペンションリフターなどを装備しています。室内にはブルー エレットリコ アルカンターラとロッソ マグマ トライコートが採用され、特別感の高い仕上がりとなっていました。
そして2023年式フェラーリ「デイトナSP3」は、最終的に635万ユーロ、日本円で約11億7672万円で落札されました。
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