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「最大勾配40%超えって!?」大阪市街から1時間以内で行けちゃう屈指の“酷道”があった 実際に体感した“日本一の激坂っぷり”とは

対向車とのすれ違いが難しいほどの幅の細い道が続く

 東大阪市側の暗峠への入口、国道308号は近鉄額賀駅近くの住宅地から始まります。標高455mの暗峠までおよそ2.4km、急坂あるあるですが、アスファルト舗装ではなく円形の凹みがたくさん付いたコンクリート舗装が続いていきます。

暗峠の路面は滑りやすいだけではなく、このような溝もあるので、とくにサイクリストは注意
暗峠の路面は滑りやすいだけではなく、このような溝もあるので、とくにサイクリストは注意

 道はというと、とにかく幅が狭い。

 当日はまだ1台も対向車が来なかったのでラッキーでしたが、その幅の細さのため、すれ違いができる場所は限られています。

 またとにかく勾配が急なため、もし対向車が来た場合は下ってくるクルマを優先させ、上りのクルマはすれ違うことが可能な場所までバックで移動することが強いられます。さらに道の脇には側溝もあります。

 暗峠の名前のとおり、東大阪側からのアプローチは生駒山地の西側に面していることもあってか、特に午前中は日が陰っている場所が多く、またその日の天候にもよりますが、当日は路面が湿っている場所もありました。

 湿っている道路+コンクリート舗装、さらに急坂、前輪駆動のレンタカー…となると、ラフなアクセルワークだと簡単にフロントタイヤが空転します。

 スタート地点からクルマを走らせて8分程度。8分とは思えないくらい長く感じた先にあるのは、暗峠の最急勾配地点となるS字カーブ。ここの路面にはタイヤのスリップ痕が多数刻まれ、ここが“日本一過酷な激坂”だということを思い知らされます。

 ここを走行している感覚は、豊田市にある「さなげアドベンチャーフィールド」のクローズドコースで、クロカン車で急坂を上っている時と似ています。運転席からは空しか見えず、心拍数が上がります。まさか、これが国道とは。

 そこを過ぎると比較的勾配は緩くなりますが、それでも気が抜けない細い道が続いていきます。

 やがてコンクリート舗装から石畳に変わり、江戸時代さながらの風情のある景色へと移っていきます。そうして数100m行くと、そこが頂上でした。

 麓からはおよそ12分、さらに生駒市側へとクルマを進めましたが、その先も東大阪側ほどではありませんが急坂&細道が続き、気が抜けないドライブになりました。

※ ※ ※

 正直言って、運転に自信がないドライバーは、奈良方面に向かうならわざわざここを通らずに違う道で行くのが賢明な判断ですし、大型SUVなど車幅の広いクルマはオススメできない酷道が暗峠奈良街道でした。

 ただし頂上付近の石畳景色は一見の価値あり。健脚の人ならば麓から歩いて向かうのも手で、実際に取材当日も数名、ハイキングを楽しむ人がこの激坂を上っていましたが、ネットを調べていてラクなルートを見つけたので、翌日に試してみました。

暗峠の頂上付近の石畳
暗峠の頂上付近の石畳

 それは、近鉄奈良線で生駒駅に向かい、そこから生駒ケーブルで生駒山上駅までのぼり、そこから徒歩で生駒山上遊園地の脇を抜け、ハイキングコースを南下すると、およそ1時間で暗峠に到着するというもの。

 ハイキングコースはアップダウンはあるものの、生駒山上駅より暗峠の石畳のほうが低い場所になるので、基本的には下りになります。土のコースが足への負担を減らしているということ、翌日に理解できます。

 前日、クルマで行ったときには立ち寄れなかった暗峠石畳の場所にある峠の茶屋でうどんを食しエネルギー補給、昨日クルマで上がった道を徒歩で下ります。

 すると、道脇には水飲み場があったり不動明王がいたり、松尾芭蕉の句碑が立っていたりと、ドライブではまったく気がつかなかったスポットがありました。暗峠奈良街道が歴史のある古道だということを、その時あらためて実感しました。

 暗峠の頂上から東大阪市側の麓まではおよそ2.5kmほどなので、ふつうなら大したことのない距離ではあるんです。ただし翌日、今まで感じたことがないほどスネあたりの筋肉痛に襲われました。激坂を歩いて下る、っていうのも、じつはなかなか大変でした。

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