VAGUE(ヴァーグ)

「最大勾配40%超えって!?」大阪市街から1時間以内で行けちゃう屈指の“酷道”があった 実際に体感した“日本一の激坂っぷり”とは

サイクリストたちの「激坂の聖地」でもある暗峠

 国道といえば、片道何車線もある広くて走りやすい道路をイメージしがちですが、なかには一般国道なのに、クルマで走行するのも難しいという通称「酷道」が全国各地に存在しています。

 そんな酷道と呼ばれる道は、だいたいが都会から遠い山奥に存在していて、アクセスするのが難しい場所ばかりです。ただしそんな酷道のなかには、まれに都会にほど近く、クルマで行きやすい場所もあります。

 今回紹介する国道308号「暗峠」は、大阪市の中心部からクルマで1時間ほどにあります。ちなみに「くらがりとうげ」と読みます。

 奈良県生駒市と大阪府東大阪市の県境に位置する暗峠、ここは日本屈指の急勾配を誇る峠として知られています。

 その最大勾配は、いろいろなサイトでさまざまにいわれていますが、大阪府八尾土木事務所によれば31%、まっぷるで有名な昭文社は43.8%としています。これを角度に換算すると、約24度になります。

 たとえば東京の人には馴染みのある、目黒駅を降りて目黒雅叙園に向かう急坂、行人坂(ぎょうにんざか)は平均勾配15.6%(約8.9度)。数値を比べると、暗峠の恐ろしさがわかります。

暗峠のもっとも急勾配地点がココ。タイヤのスリップ痕が無数にある。iPhoneで角度を調べてみたところ、22度を指した
暗峠のもっとも急勾配地点がココ。タイヤのスリップ痕が無数にある。iPhoneで角度を調べてみたところ、22度を指した

 ちなみに、道路構造令第20条が定める「最大設置勾配12%」を大幅に超えています。つまりこれだけを見ると法令違反に見えますが、特例規定である「ただしやむを得ない場合は、特例値以下とすることができる」に該当するため、問題はないようです。ここ暗峠が、クルマが通行できる国道の中で「日本一の急勾配」となっています。

 その急勾配はサイクリストにも知られるところとなっていて、YouTubeにも激坂に挑むヒルクライマーの動画が多数上がっています。

 そんな暗峠を実際に東大阪市側からクルマで走ってみました。

 生駒山地を東西に、かなり直線的に横断する暗峠奈良街道は、大阪と奈良を最短距離で結ぶルートで、奈良時代以前から利用されてきた古道です。東大阪市側の麓には河内国一宮である枚岡神社もあり、古くから重要な道だったことを伺わせます。

Next対向車とのすれ違いが難しいほどの幅の細い道が続く
Gallery 【画像】やばっ! “日本一の激坂”がある「酷道」を写真で見る(29枚)
シチズン「プロマスター」新作 “海の男”をうならせた頼れる1本
ネギシマコト
ネギシマコト
VAGUE編集部 副編集長
1970年東京都文京区生まれ。大学卒業後、音楽誌、美術誌(陶芸担当)の編集を経て1995年に自動車雑誌業界に入り、輸入車系月刊誌を中心に、国産車系月刊誌でもクルマのイロハを学ぶ。当初よりタイヤ担当としてほぼすべてのタイヤの試走会に参加し、今年で31年目。 最近のマイブームは鉄道での旅。移動中でもパソコン仕事ができる便利さを今さらながら知り、クルマ業界出身にもかかわらず最近はドライブする機会がめっきり減った。趣味は神社巡り(御朱印帳8冊目)、美術館巡り、落語鑑賞、演劇鑑賞。大の巨人ファン。

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

RECOMMEND