21年前の「真っ赤なポルシェ」は4億円超えなるか? 生産1270台のうち80台しかない色に塗られた極上の「カレラGT」がオークションに登場
近年市場価値が急上昇している「カレラGT」
2026年6月に開催するRMサザビーズのオンラインオークション「Sealed June」において、2005年式のポルシェ「カレラGT」が出品される予定です。
どんなクルマなのでしょうか。
今回出品される個体は、わずか80台しか生産されなかった希少なガーズレッドのボディカラーをまとった1台で、予想落札価格は225万~275万ユーロ(約3億8000万~4億7000万円)に設定されています。
カレラGTは、ポルシェが1990年代後半に進めていたル・マン参戦プロジェクト「LMP2000」で開発されたV10エンジンをルーツに持つスーパーカーです。
2003年から2006年にかけて合計1270台が生産され、現在では21世紀を代表するアナログスーパーカーのひとつとして高い評価を受けています。
ミッドには5.7リッター自然吸気V型10気筒エンジンを搭載。最高出力612馬力、最大トルク590Nmを発生し、6速MTを介して後輪を駆動します。
カーボンファイバー製モノコックシャシやカーボンセラミッククラッチ、マグネシウムホイールなど、当時のレーシングカー技術が惜しみなく投入されました。0-100km/h加速は約3.9秒、最高速度は330km/h超に達し、フェラーリ「エンツォ」やマクラーレン「F1」などと並ぶ時代を象徴するスーパーカーとして知られています。

今回の出品車両は、2005年にドイツ向けモデルとして製造された個体で、新車時からドイツ国内で管理されてきました。
オーナーはわずか4人で、現オーナーは約15年間にわたり保有。その間の走行距離は約1000kmにとどまっています。現在の総走行距離は2万1000km未満で、走行距離の大半は初期の10年間に刻まれたものとされています。
ボディカラーはガーズレッド、インテリアはダークグレーのレザー仕様です。
1270台の総生産台数のうち、ガーズレッドで仕上げられた車両はわずか80台とされ、標準設定色の中ではもっとも希少なカラーとして知られています。
近年のコレクター市場では、生産台数の少ないボディカラーを持つ個体への注目が高まっており、本車もその希少性が高く評価されています。
2026年5月にはカレラGTの専門家として知られるヨッヘン・バーダー氏による車両検査を実施。レポートによると、シャシやエンジン、トランスミッション、ステアリングラックはいずれもオリジナルの状態を維持しており、事故歴もないことが確認されています。
また、カーボンファイバーボディ特有のハニカム構造が現在も確認できるなど、高いオリジナリティを保持しているといいます。
整備履歴も充実しており、新車時から一貫してポルシェ・ツェントルム・シュトゥットガルトでメンテナンスを実施。直近では2025年9月、走行距離2万353km時点で定期整備が行われました。
オリジナルの取扱説明書やキーに加え、新車時にオプション設定されたダークグレーのラゲッジセットも付属します。
近年、カレラGTの市場価値は急上昇しており、状態の良い低走行車は300万ドル(約4億3000万円)を超える価格で取引されるケースも珍しくありません。
今回の個体は希少なボディカラーに加え、長期所有による来歴の明確さや高いオリジナリティを備えており、コレクターから大きな注目を集める存在となりそうです。ポルシェが生み出した最後の“アナログスーパーカー”とも称されるカレラGT。その価値は今後もさらに高まっていく可能性があります。
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