25年前のスーパーカーなのに走行距離わずか4000キロ 赤い「550マラネロ」がオークションに登場 伝統の“2シーターFRフェラーリ”の価値とは
世界でも類を見ないほどの低走行の“タイムカプセル”
世界的なプレステージカー・オークションであるRMサザビーズに、「ガレージ26・コレクション」から極めて希少な2001年式 フェラーリ「550マラネロ」が最低落札価格なし(オファード・ウィズアウト・リザーブ)で出品され、35万から45万ドル(約5620万円から7225万円)という高い予想落札価格が掲げられています。
フェラーリのミッドシップV12モデルの最終進化形であった「F512 M」に代わり、1996年に登場した550マラネロは、伝説的な「365GTB/4デイトナ」や「275GTB」といった名車を彷彿とさせるフロントエンジン・リアドライブの伝統的なGTフォーマットを復活させた記念碑的モデルです。
フロントに搭載された5.5リッターV12自然吸気エンジンは485馬力、569Nmを発生、最高速度は320km/h、0-100km/h加速はわずか4.4秒という、当時の最高峰のパフォーマンスを誇りました。
このシャシナンバー「123459」の個体は、2001年2月に生産されたモデルライフ後期の車両であり、新車時から現在までの走行距離がわずか2500マイル(約4023km)未満という、世界でも類を見ないほどの低走行を誇る奇跡のタイムカプセルです。
王道の「ロッソ・コルサ」のボディカラーにタンレザーの内装を組み合わせ、ボディと同色のレッド・ブレーキキャリパーを備えたエクステリアはまさに完璧。さらに、デイトナスタイルのシートインサートや、250 GTスタイルのキルティング加工が施されたヘッドライナーおよびリアパーセルシェルフといったこだわりのオプションが選択されており、初代オーナーが意図的に古き良き往年のフェラーリの姿をこのクルマに重ね合わせていたことがひしひしと伝わってきます。
その圧倒的なコンディションの良さは輝かしい受賞歴や証明書によっても裏付けられています。
2024年にはメーカー直轄のクラシック部門による「フェラーリ・クラシケ」認定を取得し、シャシ、エンジン、ギアボックス、ボディワークのすべてが新車出荷時のオリジナルを保持した「マッチングナンバー」であることが証明されました。

2025年に開催された世界最高峰のフェラーリ・コンクール「カヴァリーノ・クラシック・パームビーチ」において見事プラチナ賞を獲得しています。
オリジナルマニュアル、ツールキット、専用カーカバー、そして新車時のウィンドウステッカーまでが完璧に揃ったこの「リファレンス・グレード(見本となるべき最高品質)」の一台。最新の「12チリンドリ」のようなモデルが現代の最先端を突き進む一方で、純粋な自然吸気V12エンジンとマニュアルトランスミッションがもたらすアナログなドライビング体験と豊かなロマンは、いまなお愛好家の心を強く揺さぶり続けています。
本来であれば日常的にグランドツーリングを楽しむために乗られることの多い同モデルにおいて、これほど手付かずの状態で保存されてきた個体は奇跡に等しく、世界中のシリアスなコレクターたちの垂涎の的となることは間違いありません。
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