独自の泉質や文化に浸れるって最高! 数百年前から評価は変わらない 江戸時代の温泉番付でも“最高位”を得ていた歴史と実力のある「温泉地」3選
続いては群馬県と兵庫県を代表する温泉地を紹介
●群馬県「草津温泉」
次に紹介するのは、群馬県吾妻郡草津町に位置する「草津温泉」です。
この温泉地は江戸時代の温泉番付「諸国温泉鑑」において、東の最高位である「東の大関」に格付けされていました。

当時は大関が最高位であり、草津温泉はその代表格として全国にその名を知られていた歴史を持ちます。
草津温泉の大きな特徴は、pH値2.05という非常に強い酸性を示し、高い殺菌力を含んでいる点です。
成分には硫黄を多く含んでおり、一般的適応症として神経痛や疲労回復、きりきず、慢性皮膚病などが挙げられます。
また、温泉街には代表的な日帰り温泉施設として「大滝乃湯」「御座之湯」「西の河原露天風呂」の3つの共同浴場が用意されています。
大滝乃湯では貴重な煮川源泉を使用し、温度の異なる湯船に順に入る合わせ湯を体験することが可能です。
御座之湯は江戸から明治にかけての建物を木造にこだわって再建しており、杉板を使用した屋根などから当時の趣を感じさせます。
また、西の河原露天風呂は男女合わせて500平米という広大な面積を持ち、四季折々の自然を全方位から感じながら湯に浸かることが可能です。
●兵庫県「有馬温泉」
最後は、兵庫県神戸市北区に位置する「有馬温泉」です。
有馬温泉は、温泉番付において西の最高位である「西の大関」として草津温泉と並び称されていました。

六甲山地の北側に位置するこの温泉地は、日本最古の温泉のひとつであり、日本書紀や枕草子といった古くからの文献にも登場します。
歴史的には足利義満や豊臣秀吉、谷崎潤一郎など多くの著名人が訪れており、特に秀吉は度重なる天災からの復興や大規模な改修工事に尽力しました。
こちらの温泉は、環境省が療養泉として指定する9つの主成分のうち7つを含んでおり、世界的にも珍しい多くの成分が混合した特性を持ちます。
具体的には、鉄分と塩分を豊富に含み、保湿効果や保温効果に優れる茶褐色の「金泉」があります。
金泉は、冷え性や腰痛、皮膚疾患、各種アレルギー性皮膚疾患などに作用することが報告されています。
さらに、毛細血管を拡張して血流を促す二酸化炭素泉や、自然治癒力を高めるラドン泉を含んだ無色透明な「銀泉」も存在します。
街中には公共の外湯として「金の湯」と「銀の湯」の2か所が整備されており、日帰りでも異なるふたつの泉質を気軽に楽しむことが可能となっています。
※ ※ ※
今回取り上げた3つの温泉地は、いずれも江戸時代から高い格付けを持ちながら、その時代に合わせた形で名湯を守り続けています。
このような温泉地は、単に浸かるだけの入浴体験を超えて、その土地の歴史や風土に目を向けることで、日本の温泉文化の奥深さをより深く理解できる場所といえそうです。
今後もこれらの温泉地が伝統を重んじながらも現代のニーズに応える工夫を続け、さらなる歴史を重ねていくことが期待されます。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】