おひとりさまもOK! 専用客室も備える「飛鳥III」に30代ソロトラベラーが乗ってぜいたくな旅を発見した
名作と並走する「動く洋上の美術館」へ
飛鳥IIIのもうひとつの特徴が、アートへのこだわりだ。コンセプトは「動く洋上の美術館」。その名のとおり、船内には日本を代表する作家の作品が随所に展示されている。

アトリウムでは、人間国宝の室瀬和美氏が手掛けた高さ9m、幅3mに及ぶ漆芸作品「耀光耀瑛」が来場者を迎える。ギャラリーカフェには千住博氏の代表作「ウォーターフォール」シリーズが設置され、レストランには平松礼二氏の作品が空間を彩る。
さらに、飛鳥シリーズに長年携わる田村能里子氏の作品や、金澤翔子氏による書、土屋禮一氏による大作など、日本美術を象徴する作品も船内各所に展示されている。
加えて、クルーズ客船飛鳥IIIアート公募展で約2300点の応募作品から選ばれた若手作家126点の作品も船内のいたる場所に展示されており、著名作家だけで構成するのではなく、新しい才能も積極的に取り入れている。
船内を移動すること自体が、美術館を巡るような体験になる点は、飛鳥IIIならではの魅力だろう。
その日の気分で選ぶ 自由な美食の迷宮
飛鳥IIIでは、食事の楽しみ方も大きく変わった。船内には6つのレストランが設けられ、それぞれ異なるコンセプトを持つ。

フランス料理を提供するシグネチャーレストラン「ノブレス」、ライブ感あるイタリア料理を味わえる「アルマーレ」、割烹(かっぽう)の「海彦」、厳選した肉や魚介、新鮮な野菜を使用したグリルレストラン「パペンブルグ」、和洋食をそろえる「フォーシーズンダイニング」、ビュッフェスタイルの「エムスガーデン」と、その日の気分で店を選べる。
今回のクルーズでは、アルマーレ、フォーシーズンダイニング、エムスガーデンを利用した。従来の日本船では利用できる時間や席が決められることも少なくなかったが、飛鳥IIIでは好きな時間に食事を楽しめるよう自由度が高められている。レストラン選びも旅の楽しみのひとつとして組み込まれている印象を受けた。
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