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東海道新幹線で“車中泊”できる特別な夜行列車が登場! 8月8日に運行される「東海道ルミエールエクスプレス」の“特別感”とは

座席の販売は「窓側」のみ?

 ところで気になるのは、東海道ルミエールエクスプレスが、JR東海の言うように「旅行先の滞在時間を長く確保できるのかどうか」、そして「ホテルに泊まる場合と比べ、安くなるのかどうか」ではないでしょうか。

JR東海のニュースリリース
JR東海のニュースリリース

 到着日の8月9日(日)に、東海道新幹線の下り初電の「のぞみ101号」は、東京駅を6時20分に出発し、新大阪駅には8時22分に到着します。東京駅から新大阪駅までの新幹線の運賃と特急料金(指定席、以下同)の合計は1万4920円(紙のきっぷの場合、以下同)です。

 つまり東海道ルミエールエクスプレスを使えば、ほぼ同等の交通費で、1時間半以上早く行動を開始できることになります。

 一方、出発日の8月8日(土)の下りの終電は、東海道ルミエールエクスプレスの出発の36分前に出る「のぞみ293号」で、新大阪駅には23時45分に到着します。

 この列車を使えばさらに早い時間からの行動開始も可能ですが、別途新大阪駅近辺でのホテル代が1万2000円程度(ビジネスホテル大人ひとりの場合)かかります。こちらも、経済性という部分だけを見れば、東海道ルミエールエクスプレスに軍配が上がるでしょう。

 なお8月8日(土)に東海道新幹線の名古屋駅行きの終電「ひかり669号」で名古屋駅で下野、翌日の初電「のぞみ101号」で新大阪駅に向かうというトリッキーな旅程では、東京駅を東海道ルミエールエクスプレスより3分遅く出て、新大阪駅にわずか10分遅れで着くことができます。

 もっとも、この旅程では特急券が2枚必要になるため、東海道ルミエールエクスプレスに比べて3000円ほど高くなります。しかし名古屋駅周辺のホテルは新大阪駅周辺よりも宿泊費の相場が安いため、合計では8月8日(土)の終電で東京駅を出る旅程と同等の出費で、東京を出る時間をより遅くできるのが、メリットとなるでしょう。

東海道新幹線普通席の車内
東海道新幹線普通席の車内

※ ※ ※

 なお一部報道では、東海道ルミエールエクスプレスの座席は窓側のみの販売になると伝えられています。

 正式にはJR東海ツアーズの商品詳細発表を待つ必要がありますが、もしこの報道が正しいのであれば、利用客は2席もしくは3席を独占して横になってくつろげることになります。

 ただそれでも、東海道ルミエールエクスプレスでの“車中泊”は、自宅やホテルでの宿泊に比べ、疲労がたまる可能性はかなり高いと考えられます。

 JR東海の言う「滞在時間の確保」はいったん頭の隅に置いて、「はじめての夜行新幹線に乗る」「一夜限りの特別な体験を楽しむ」というイベント性を重視するのが、東海道ルミエールエクスプレスの正しい利用法なのかもしれません。

Gallery 【画像】「えっ…!」これが初運行される「夜行新幹線」です(19枚)
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植村祐介
植村祐介
ライター&プランナー
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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