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東海道新幹線で“車中泊”できる特別な夜行列車が登場! 8月8日に運行される「東海道ルミエールエクスプレス」の“特別感”とは

初めて運行される 東京駅から新大阪駅までの「夜行新幹線」

 新幹線のネットワークが限られ、在来線特急での都市間移動に長い時間がかかっていた昭和の時代、国鉄(現JRグループ)は、全国各地に夜行列車を走らせていました。

 その多くは「寝台車」を連結し、“走るホテル”として、寝ている時間に移動し、かつ宿泊費も節約できるという利便性、そして“旅のロマン”も旅行者に提供していました。

 しかしJRの発足以降、まず東京と九州を結ぶ夜行列車の運行本数が、徐々に削減されます。さらに東北新幹線の延伸、秋田新幹線の開業などで、東京と東北各地を結ぶ夜行列車も姿を消すことになります。

 その一方で、拡大した新幹線のネットワークに「夜行新幹線」を走らせることはできないかという夢は、鉄道好きの間で息長く語られ続けてきました。

ただ実際には収益性や夜間の保守作業の時間といった課題、そして何よりも「新幹線が速すぎて、目的地に早く着いてしまうこと」が、その実現を妨げていたと言えるでしょう。

 しかしJR東海は2026年6月22日、その“夢物語”を実現する、驚きの発表を行います。

 運行はたった1便ながら、東京駅から新大阪駅まで、夜行新幹線を走らせるというのです。

8月8日に運行される初の“夜行新幹線”が「東海道ルミエールエクスプレス」だ
8月8日に運行される初の“夜行新幹線”が「東海道ルミエールエクスプレス」だ

 この特別列車は「東海道ルミエールエクスプレス」と名付けられ、運行日は8月8日(土)です。中間の停車駅は品川駅、新横浜駅、京都駅で、東京駅、品川駅、新横浜駅は乗車のみ、京都駅、新大阪駅は降車のみ取り扱います。

 各駅の出発時刻は、東京駅発が22時ちょうど、品川駅発が22時07分、新横浜駅発が22時18分です。そして到着時刻は京都駅着が翌日の6時44分、新大阪駅着が同6時59分です。

 JR東海は、この時刻について、「22時台に首都圏を出発し、始発列車の到着時刻より早く関西圏に到着できるため、旅行先での滞在時間をより長く確保できる」としています。

 なお東海道新幹線が名古屋駅を通過するのは、1992年のダイヤ改正により登場し、「名古屋飛ばし」として話題となった「のぞみ301号」以来です。

 ただ、東京駅〜新大阪駅は、「のぞみ」であれば約2時間半で結びます。そのため東京駅を22時に出てそのまま走ると、日付の変わった翌0時半くらいに新大阪駅に着いてしまいます。東海道ルミエールエクスプレスの新大阪駅到着時刻との「約6時間半の空白」は、どこで消化しているのでしょうか。

 じつは東海道ルミエールエクスプレスは、深夜に岐阜羽島駅で長時間停車し、時間調整します。その時間は24時から翌朝6時ごろまでの約6時間で、実質的には「岐阜羽島駅での“列車ホテル”」と考えていいでしょう。
 岐阜羽島駅では、到着後と発車前のそれぞれ30分程度、新幹線のドアを開け、改札内の自動販売機、喫煙室の利用が可能です。ただ改札の外への出場はできません。

 東海道ルミエールエクスプレスは定期列車ではなく、乗車には「JR東海ツアーズ」が7月3日(金)14時から発売する、専用旅行商品の購入が必要です。

 その詳細は後日発表されるとのことですが、JR東海のプレスリリースでは、東京駅から新大阪駅までの普通車指定席が1万5000円(大人ひとり、税込)とアナウンスされています。またグリーン車、こども用の商品の販売も予定しているとのことです。

Next座席の販売は「窓側」のみ?
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植村祐介
植村祐介
ライター&プランナー
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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