時速349.4キロは当時の“世界最速”市販車! 277台しか作られなかった英国製スーパーカーがオークションに登場 走行2645キロの極上「XJ220」の価値
推定落札価格は65万ドルから75万ドル(日本円で約9500万円〜1億1000万円)
今回紹介するのは、ブロードアロー・オークションズ(Broad Arrow Auctions)が主催する「ザ・クエイル・オークション」に出品される、1993年式のジャガー「XJ220」です。
ジャガーXJ220は、同社の有志エンジニアチーム「サタデー・クラブ」の情熱から誕生した伝説的なスーパーカーです。
1988年のバーミンガム・モーターショーでプロトタイプが初公開され、目標最高速度である時速220マイル(約354km/h)にちなんで命名されました。デザイナーのキース・ヘルフェットが手がけた低く流麗なスタイリングは、世界中の自動車ファンを魅了しました。
市販化に向けた開発と生産は、ジャガーとTWR(トム・ウォーキンショー・レーシング)の合弁会社である「ジャガー・スポーツ」が担当しました。
1992年に登場した市販モデルは、軽量なアルミハニカム構造のシャシとアルミニウム製ボディを採用し、グループBラリーカー由来の3.5リッターV6ツインターボエンジン(最高出力542馬力)を搭載しています。
5速MTとの組み合わせにより、実測で349.4km/hと目標の220mph(約354km/h)にはわずかに届かなかったものの、登場時には世界最速の量産車としてその名を轟かせました。
過激なパフォーマンスを備える一方で、上質なコノリーレザーで仕立てられたインテリアなど、ジャガーらしい気品と快適性もあわせ持っています。オックスフォードシャー州ブロックスハムの専用工場で手作業にて生産され、最終的な総生産台数はわずか277台でした。

今回出品された個体(シャシナンバー:SAJJEAEX8AX220682)は、1993年11月に完成した左ハンドル仕様です。
ボディカラーはコンセプト発表時と同じ「スパ・シルバー」、内装は「スモーク・グレー」のレザーという象徴的なカラーリングとなっています。
経歴は極めて独特かつ良好です。初期の契約キャンセルに伴う手続きを経て1997年に最初のオーナーへ納車されました。
そのため、実質的な新車状態(デリバリーマイルのみ)で引き渡されています。その後2003年にアメリカへ輸入されて以来、一貫して単一のオーナーのもとで大切に動態保存されてきました。現在の走行距離はわずか2645km(約1644マイル)にとどまり、事故歴や修復歴、塗装ダメージもありません。
なお、推定落札価格は65万ドルから75万ドル(日本円で約9500万円〜1億1000万円相当)と試算されています。
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