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スーパーカー世代はたまらない1台! 55年前のフェラーリ「ディーノ」を発見 希少な右ハンドルの“Mシリーズ”の価値とは

過渡期に生産された希少な「Mシリーズ」

 2026年7月8日に英国で開催されるRMサザビーズ「The Woodcote Park Auction 2026」にて、1971年式の「フェラーリ ディーノ246GT by スカリエッティ(Ferrari Dino 246 GT by Scaglietti)」が出品されます。

 このモデルは希少な右ハンドル仕様の「Mシリーズ」であり、フェラーリ・クラシケの認定(レッドブック)も取得している、コレクター垂涎の歴史的価値を持つ一台です。

「ディーノ」という名は、若くしてこの世を去ったエンツォ・フェラーリの愛息、アルフレード(愛称アルフェルディーノ)に由来します。

 彼が開発を推進したレース由来のV型6気筒エンジンを、フェラーリ初のミッドシップ市販車として搭載したのが1969年デビューの「ディーノ 206」でした。これは、フロントエンジンのV12を主軸としていた当時の同社にとって革新的な一歩であり、その後のミッドシップ・フェラーリの礎を築いたモデルです。

 その後、排気量を拡大しパワーと洗練度を高めて1969年3月に登場したのが、今回出品される「246GT」です。1974年までにクローズドルーフのGTが2487台生産され、生産時期によって「L」「M」「E」の3つのシリーズに大別されます。

オークションに出品予定の1971年式「フェラーリ ディーノ246GT」Tom Gidden(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品予定の1971年式「フェラーリ ディーノ246GT」Tom Gidden(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 本車両(シャシナンバー:01602)は、1971年初頭の短い期間に約507台のみが生産された「Mシリーズ」に属しています。

 さらに右ハンドル仕様で生産されたディーノ全体の488台のうちの1台という希少性を誇ります。5穴のクロモドラ製ホイール、パラレル式(平行可動)ワイパー、シートマウント型のヘッドレストなど、初期型からアップデートされたディテールがMシリーズの特徴です。
エクステリアは「アルジェント・オートゥイユ(美しいシルバー)」、インテリアはブルーのフェイクレザーという、1971年2月9日の工場出荷時そのままのエレガントなカラーコンビネーションを現在も保っています。

 新車として英国の正規代理店へ納車されて以来、本車両は歴代オーナーによって極めて大切に扱われてきました。

 1980年代からのオーナー履歴が明確であり、ファイルには1983年以降の詳細な整備記録(インボイス)が残されています。

 2002年のノースウエスト・フェラーリ・コンクールでのクラス2位入賞など、数々のトロフィーも付属。2007年に本車両を入手した現オーナーのもとでも、エンジンとギアボックスのオーバーホール(2010年)、クラッチやサスペンションの刷新(2012年、2016年)など、名門スペシャリストによる徹底した整備が行われました。

 これらの手厚いケアの結果、2016年10月にはフェラーリ本社による由緒正しき証明書「フェラーリ・クラシケ(レッドブック)」を見事取得しました。これにより、エンジンおよびギアボックスが新車時からのオリジナルである「マッチングナンバー」であることが公式に証明されています。

 オリジナルのレザーフォリオ(書類ケース)、保証書、マニュアル、パーツブック、ツールキット、ジャッキなど、コレクターが重視する付属品もすべて完備。約20年間同じオーナーに愛され、由緒正しい血統と極上のコンディションを併せ持つこのディーノは、世界中のクラシックカー・ファンにとって見逃せない至宝と言えるでしょう。

 予想落札価格は25万〜30万ポンド(約5100万〜6100万円)となっています。

Gallery 【画像】やっぱカッコいい! 右ハンドルのフェラーリ「ディーノ」を写真で見る(25枚)

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