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「やばっ、カッコいい!」当時世界最速市販車だった55年前の「デイトナ」がオークション登場 11台しか作られなかった鮮やかなブルーのフェラーリ「365GTB/4」とは

鮮烈なファクトリーカラーと完璧なレストアが生み出す至高の価値

 2026年8月、自動車オークションハウス「ブロード・アロー・オークションズ(Broad Arrow Auctions)」が開催する「ザ・クエイル・オークション2026」に、1971年製フェラーリ「365GTB/4 デイトナ」が出品される予定です。

 このモデルは、1960年代後半から1970年代前半にかけてフェラーリのフラッグシップを担った伝説的なグランドツアラー(GTカー)です。

 1967年のデイトナ24時間レースでフェラーリが1位から3位を独占した快挙にちなみ、公式名ではないものの、親しみを込めて「デイトナ」の愛称で広く知られています。

 この365GTB/4 デイトナがコレクターたちの間で特別な存在として扱われているのには、その類まれなる仕様と、これまでに注ぎ込まれてきた圧倒的な愛情とメンテナンスの歴史があるからです。

オークションに出品予定の1971年製フェラーリ「365GTB/4 デイトナ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions
オークションに出品予定の1971年製フェラーリ「365GTB/4 デイトナ」(c)2026 BROAD ARROW Auctions

 まず目を引くのが、その美しいスタイリングを際立たせるボディカラーです。
 
 この個体(シャシ番号:14173)は、工場出荷時に「アズーロ・ディノ(Azzurro Dino)」と呼ばれる非常に珍しい鮮やかなブルーで塗装され、インテリアには「ブルー・レザー」が組み合わされていました。

 デイトナの多くが赤や黒といった定番色で仕上げられる中、この官能的で希少なブルーの組み合わせを持つ個体は世界でも11台しか確認されておらず、これだけでも極めて高い希少価値を持っています。

 さらに、この車両はフェラーリの公式鑑定部門である「フェラーリ・クラシケ」の認定を2020年12月に取得しています。

 この認定書である「レッドブック」は、エンジンやトランスアクスルなどの主要な部品が、すべて新車時からの「マッチングナンバー(製造番号が一致していること)」であることを証明するものであり、クラシック・フェラーリにおける最高峰のステータスとなっています。

 また、車両の状態を維持するために、歴代のオーナーによって施されてきたメンテナンスの歴史も完璧です。

 2005年には高名なスペシャリストによってエンジンを降ろしての大規模な整備が行われ、さらに2017年にも17万ドル(当時の日本円で約2000万円近く)もの巨費を投じて、ブレーキ、クラッチ、エアコン、そして伝統的なボラーニ製ワイヤースポークホイールの修復など、隅々までメカニカルコンディションの刷新が行われました。

 フロントに鎮座する4ツインカム(DOHC)のV型12気筒エンジンは、圧倒的なトルクと力強い加速を生み出し、当時の最高速度280km/hという世界最速のパフォーマンスを誇りました。

 今回のオークションにおける推定落札価格は70万ドルから90万ドル(日本円で約1億1370万円から1億4600万円)とされており、その歴史的な価値の高さが伺えます。

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