VAGUE(ヴァーグ)

実は“使いやすさ”が理由なだけじゃない!?「物理ボタン復活」の動きも見られ始める今… それでも最近のクルマがタッチパネルを採用し続ける目的とは

「多機能化するクルマ」へ対応する手段という側面も

 それ以外にも、タッチパネルには物理ボタンにはない「拡張性」という大きなメリットが存在します。

 近年では通信回線を利用してソフトウェアのアップデートをおこなうクルマも増えており、時代の変化に合わせてさまざまな機能が追加されるようになりつつあります。

 ただ、既存の物理ボタンではそうした機能の追加に対応することが難しいのが実情です。

 その点、タッチパネルであれば、その時々の機能に応じたさまざまなユーザーインターフェース(UI)を実装することが可能です。

物理ボタンに戻すといった動きを見せているメーカーも
物理ボタンに戻すといった動きを見せているメーカーも

 さらに、ユーザーの使用頻度に合わせてタッチパネル上に表示する機能を変更するなどのカスタマイズも可能です。

 もし仮に、同様のことを物理ボタンだけで実現しようとすると、インストルメントパネル上に無数の物理ボタンが並ぶことになりかねません。

 また、未知の新機能が追加された際には、それを操作するスイッチが存在しないという問題に直面します。

 クルマの多機能化が今後も進むことは間違いなく、そのなかではタッチパネルの重要性が一層際立っていくことはたしかです。

※ ※ ※

 とはいえ、あまりに急進的な物理ボタン廃止の流れが見直されつつあるのも事実です。

 実際、フォルクスワーゲンでは「ゴルフ」や「ID.」シリーズで採用されていたタッチ式のスイッチを物理ボタンに戻すといった動きを見せています。

 また、ポルシェ「カイエン」のように、大型のタッチパネルは採用しながらも特定の機能については物理ボタンで操作できるようにするというハイブリッド方式を採用するケースも見られます。

 こうした例を見ても、タッチパネル一辺倒の時代は終わりを迎えつつあることがうかがえます。

 その一方で、タッチパネルのもつメリットの大きさを考えると、物理ボタンに完全に回帰することは考えにくく、それぞれが共存するかたちになっていくものと考えられます。

Gallery 【画像】みんなはどっちがいい? タッチパネルと物理ボタンを写真で見る(13枚)
シチズン「プロマスター」新作 “海の男”をうならせた頼れる1本
Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

RECOMMEND