実は“使いやすさ”が理由なだけじゃない!?「物理ボタン復活」の動きも見られ始める今… それでも最近のクルマがタッチパネルを採用し続ける目的とは
タッチパネルには多くのメリットがある?
かつてのクルマのインテリアには、エアコンやオーディオ、あるいはカーナビや電話などを操作するための物理ボタンが多く見られました。
一方、近年ではそれらの物理ボタンは減少傾向にあり、代わりに大型のタッチパネルが搭載されるケースが増えています。
たとえば、2026年5月に発売されたマツダ「CX-5」の上級グレードには15.8インチの超大型ディスプレイが採用されており、それにともない物理ボタンは必要最小限となっています。
こうしたトレンドに対して、SNS上では「物理ボタンのほうが操作しやすい」というユーザーの声も多く見られます。
にもかかわらず、なぜ物理ボタンからタッチパネルへと移行しているのでしょうか?

現在のような大型のタッチパネルをはじめて搭載したのは、2012年に登場したテスラ「モデルS」とされています。
モデルSでは、オーディオやエアコン、カーナビはもちろん、サスペンションの調整やサンルーフの開閉といったあらゆる機能の制御を17インチのタッチパネルに集約していました。
モデルSの成功をうけて、その後多くの自動車メーカーが大型のタッチパネルを採用するようになりました。
そこには、先進性をアピールするという目的もありましたが、それ以上に信頼性の向上や製造コストの削減といった実質的な理由も存在していました。
実際、ダッシュボードに多数の物理スイッチを配置するには、それぞれ専用の樹脂パーツや配線を用意しなければなりません。
部品点数が増加すれば、それにともなって部品代や組み立ての工程が複雑化し、製造コストが跳ね上がります。
くわえて、スイッチのような可動部品は、長期間の使用による摩耗や接触不良、破損などの機械的な故障リスクをつねに抱えています。
一方、近年のタッチパネルは技術的な成熟によりコストも落ち着いており、なおかつ信頼性も高まっています。
そのため、タッチパネルを採用することの合理性が高まっているというわけです。
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