一生に一度は見に行きたい… 毎年数十万人が熱狂する「日本三大花火大会」 息を呑む美しさと感動を味わえる“夜空を照らす絶景”3選
最後は、全国的に珍しい秋に開催される茨城県の花火大会
●茨城県「土浦全国花火競技大会」
最後に取り上げるのは、茨城県土浦市の桜川畔にある学園大橋付近で開催される「土浦全国花火競技大会」です。
この大会は、大正14年に土浦市にある神龍寺の住職が、霞ヶ浦海軍航空隊の殉職者の慰霊と、関東大震災後の不況にあった地域の経済活性化を目的として、霞ヶ浦湖畔で開催したのが始まりです。
全国的に珍しい秋に開催される花火大会という特徴を持っており、これには実りの秋を祝い、農民の勤労を慰めるという意味も含まれています。
第95回大会は、2026年11月7日の午後5時30分から午後8時までの開催が予定されており、荒天の場合は11月14日に延期されます。

競技は、スターマインの部、10号玉の部、創造花火の部の3部門で構成され、全国の煙火業者が技術を競い合います。
特に、1959年に独立した競技部門となったスターマインの部においては、数百発の花火をプログラム通りに打ち上げる技術が求められます。
そのため、本大会はスターマイン日本一を決める大会と呼ばれることもあり、多様な構成の花火が連続して打ち上げられます。
大曲の花火と同様に、この大会においても3部門の優勝者のなかから最も優秀と認められた花火師には内閣総理大臣賞が授与されます。
※ ※ ※
今回取り上げた3つの花火大会は、慰霊や復興といった歴史的背景や、花火師の技術向上という明確な目的を持ちながら、長期にわたって継続されてきました。
それぞれの地域の自然環境や歴史に合わせて、独自の花火の形態や競技方式が確立されています。
19世紀後半や20世紀初頭から続くこれらの大会は、単なる娯楽にとどまらず、花火という伝統文化を次世代へと継承する重要な役割を担っているといえそうです。
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