一生に一度は見に行きたい… 毎年数十万人が熱狂する「日本三大花火大会」 息を呑む美しさと感動を味わえる“夜空を照らす絶景”3選
歴史ある背景と競技性を備える日本屈指の花火大会
日本の夏の風物詩として広く知られる花火大会ですが、その打ち上げの規模や花火師の技術力、そして歴史的背景において他の大会とは異なる特徴を持つものが存在します。
今回は、全国から多くの観客と花火師が集まる日本三大花火大会を取り上げます。
●新潟県「長岡まつり大花火大会」
まず取り上げるのは、新潟県長岡市の信濃川河川敷をメイン会場として開催される「長岡まつり大花火大会」です。
この大会は、毎年8月2日と3日の2日間にわたり、それぞれ午後7時20分から午後9時25分にかけて打ち上げが実施されます。

長岡の花火の歴史は古く、1879年に千手町八幡様の祭りで350発の花火が打ち上げられたことが起源とされています。
その後、現在の形につながる長岡まつりは、1945年8月1日に発生した長岡空襲の犠牲者を慰霊し、まちの復興を願って昭和21年に開催された長岡復興祭にさかのぼります。
空襲が始まった同時刻である8月1日の午後10時30分には、白一色の尺玉3発が慰霊の花火として打ち上げられ、市内の寺院では慰霊の鐘が鳴らされます。
大会の本番では、直径90センチメートルに達する正三尺玉や、中越大震災からの復興を祈願して平成17年から打ち上げられている復興祈願花火フェニックスなどが放たれます。
長岡の花火は、慰霊と復興、そして平和への願いが込められた行事として、現在まで地域の人々に受け継がれています。
●秋田県「全国花火競技大会 大曲の花火」
次に取り上げるのは、秋田県大仙市の大曲地区で開催される「全国花火競技大会 大曲の花火」です。
1910年に始まったこの大会は、国内の数ある花火大会のなかで唯一昼花火の競技がおこなわれることで知られています。

第98回大会は2026年8月29日に予定されており、午後5時10分からの昼花火の部と、午後7時からの夜花火の部の2部構成で実施されます。
昼花火の部では、光の代わりに煙の色彩や変化する姿で表現を競う形式となっており、煙火業者には高度な技術が要求されます。
夜の部では、指定された課題玉である10号玉・芯入割物、型が自由な10号玉・自由玉、そして音楽と花火を組み合わせて2分30秒以内で世界観を表現する創造花火の3部門で競われます。
この創造花火という競技は、1960年代に大曲の地で誕生したとされており、現在各地で見られる音楽と花火を組み合わせた形式の源流となっています。
大会は出羽丘陵を背景に雄物川の河川敷で打ち上げられ、最優秀と認められた花火師には内閣総理大臣賞が授与されます。
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