新型「エルグランド」登場で再注目! “できるオトーサン”の代名詞 「高級ミニバン」のルーツとなった国産モデル3選
続いては1999年登場のホンダと2000年に登場したトヨタの王道
●ホンダ・ラグレイト(1999年登場)
「カナダ製の大型ミニバンを日本に導入した」
20世紀末ごろ、ホンダのミニバンで主流だったのは初代「オデッセイ」でした。
初代オデッセイは北米にも輸出されましたが、北米ではサイズも小さく非力といわれ、北米市場向けにサイズをアップし、エンジンも3.5リッターのV6 VTECエンジンを搭載した「オデッセイ」がカナダの工場で生産されました。
初代エルグランドの登場で、日本でも高級ミニバンのブームが起きたことから、ホンダはこの北米向けオデッセイを日本仕様に対応させて導入しました。
1999年、この北米市場向けオデッセイは「ラグレイト(LAGREAT)」の車名で発売されました。

その車名の「LA」は驚きや強調を、「GREAT」は一流のものや素晴らしさを意味しており、高級ミニバンらしい車名といえるでしょう。
そのスタイリングは、日本で人気のあった初代オデッセイの流れを汲むもので、鋭さと重厚感を伴った機能美を追求した、走りの躍動感にあふれるものでした。
インテリアは、最新鋭旅客機のファーストクラスをイメージしており、全体の色調をツートーンに統一し、高級ミニバンにふさわしいゆとりとくつろぎ感を演出しました。
メーターやドアまわり、センターテーブルに木目調パネルを、ステアリングホイールも本革&木目調コンビタイプとしするなどで、インテリアの雰囲気を上質なものにしていました。
ホンダは、ラグレイトの後継車種として「エリシオン」を2004年に発売しました。
ですが、エルグランドやアルファードといったライバルに対抗できず、ホンダはミニバン戦略をオデッセイやステップワゴンといったミドルサイズに注力したため、2013年に生産を終了しました。
その後、ホンダはラージサイズの高級ミニバンを日本では販売していません。
●トヨタ・アルファード(初代・2002年登場)
「エルグランドを意識して誕生した」
日産 エルグランドの成功を、トヨタが黙って見ているわけはありませんでした。
21世紀初頭、トヨタの大型ミニバン(的なクルマ)は、キャブオーバータイプのグランドハイエース、グランビア、レジアス、ツーリングハイエースがラインナップされていました。
2002年、トヨタはこれらを統合した後継車種として、「アルファード(ALPHARD)」を発表しました。

じつは、初代アルファードの発表日は2代目エルグランドの発表日の翌日でした。
生まれながらに、アルファードはエルグランドのライバルとして登場したわけです。
その車名は、星座の中でもっとも明るい星を意味するギリシア語のアルファ(alpha)に由来すると言われています。
アルファードは、当時、トヨタで人気のミドルサイズ ミニバン「エスティマ」のプラットフォームを流用したので、駆動方式はエルグランドとは異なりFFとなりました。
サイズ的には全長、全幅ともエルグランドよりわずかに大きく、大きめの異形ヘッドランプに大型グリルを採用し、エルグランドとは異なるものの高級ミニバンらしい佇まいをしていました。
インテリアには木目調パネルを多く使うなど、高級なイメージを醸し出していました。
シート配列はエルグランドと同様、2-2-3の7人乗りと2-3-3の8人乗りを設定していました。
パワートレーンには3リッターのV6と2.4リッターの直4(いずれもガソリン)を搭載し、駆動方式はFFを基本に4WDも設定されました。
2003年には、トヨタ得意のハイブリッドを搭載したモデルも設定されました。
アルファードは2008年に2代目にフルモデルチェンジされ、姉妹車の「ヴェルファイア」も設定されました。
その後、販売力の差やエルグランドが16年もフルモデルチェンジされなかったことなどにより、いまやアルファード(とヴェルファイア)が高級ミニバンを代表する車種となって、現在に至っています。
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