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日本でも売ってほしい! キックスより短い日産の新コンパクトSUV「テクトン」とは? なぜ“パトロールゆずりの顔”が採用された?

キックスとほぼ同じサイズの新コンパクトSUV

 日産自動車は現地時間の2026年7月9日、インドで新型SUV「テクトン」を発表しました。ルノーグループとの協業のもと、インドで開発・生産され、中東・アフリカの50市場へ輸出予定というグローバルモデルです。日本での販売は現時点でアナウンスされていませんが、そのサイズ感やデザインは、日本のSUVファンにとっても気になる仕上がり。いったいどんなクルマなのでしょう?

 新型「テクトン」のボディサイズは、全長4349mm、全幅1815mm、全高1674mm。2026年6月に日本で発売された2代目「キックス」(全長4365mm、全幅1800mm、全高1610~1615mm)と比べると、全長は16mm短く、全幅は15mm広く、全高は59~64mm高くなっています。

 つまり数字の上では新型「キックス」とほぼ同じ。それでいて背が高く、幅もワイドな分、塊感のあるたたずまいに映ります。日本の道路事情でも扱いやすいサイズといえるだけに、「日本でも売ってほしい」と感じる人は多いかもしれません。

 パワーユニットには、2種類のガソリンターボエンジンが用意されます。

 ひとつは999ccの直列3気筒ターボ「T160」で、最高出力100ps、最大トルク166Nmを発生。トランスミッションは6速MTです。

 もうひとつは1333ccの直列4気筒直噴ターボ「T280」で、最高出力163ps、最大トルク280Nmを発生。6速MTまたは6速湿式DCTを組み合わせます。

 なお駆動方式は、いずれも前輪駆動で、現時点ではハイブリッドの設定はアナウンスされていません。

日産 新型「テクトン」
日産 新型「テクトン」

 足まわりは、フロントがロワトランスバースリンクを備えたマクファーソンストラット式、リアはトーションビーム式となっています。ブレーキはフロントにディスク式を採用し、リアはグレードやトランスミッションに応じてディスク式またはドラム式に。最低地上高も212mmと、十分な余裕が確保されています。

 そんな新型「テクトン」を語る上で外せないのが、そのフロントマスクです。日産は「テクトン」のデザインについて、フラッグシップSUV「パトロール」から着想を得たものだと明言しています。

「パトロール」といえば、日本ではかつて「サファリ」の名で親しまれた本格SUVで、中東やアフリカでは絶大な信頼を集める存在。新型「テクトン」が「パトロール」から着想を得たデザインを採用したことは、日産のSUVであることをひと目で印象づけるための選択だと受け取れます。

 その背景にあるのは、日産が積み重ねてきた75年間にわたるSUVの伝統です。「テクトン」はその歴史を引き継ぎながら、インド、中東、アフリカの数千人におよぶSUVユーザーの声をもとに開発されたといいます。

 世界で最も競争の激しいSUVセグメントに投入するモデルだからこそ“日産のSUV”らしさを端的に伝えられる“顔”が必要だった……「テクトン」のフロントマスクからは、そうした日産の戦略がうかがえます。

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