都心からアクセス抜群の癒し旅! 箱根エリアで外せない独自の泉質と歴史的な名所を併せ持つ 週末に行きたい「温泉地」3選
次は箱根登山鉄道の沿線と、標高700m前後の草原地帯に広がる温泉地
●神奈川県「宮ノ下温泉」
続いて紹介するのは、箱根登山鉄道の沿線に位置する「宮ノ下温泉」です。
宮ノ下の地名は、古くから温泉の神として信仰されてきた熊野神社のお宮の下に開けたことに由来しています。

この地における自然湧水の発見は1398年に遡り、江戸時代には大名や豪商が湯治のために訪れる場所として機能していました。
明治時代に入ると外国人の保養地として発展し、この時期に創業した富士屋ホテルをはじめとする宿泊施設が、箱根の温泉文化を牽引する役割を果たしました。
当時は東海道の裏街道として使用されていた七湯道の道幅が拡張され、車両が通行できる規模に整備されました。
現在でも明治から大正期にかけて建設された建物が多く残っており、当時の感覚を伝えるノスタルジックな街並みが形成されています。
また、宮ノ下は箱根駅伝においてランナーが駆け上がる急坂のコースとして全国的に認知されていますが、それとは別に周辺を回遊できる散歩道も整備されています。
周辺には豊臣秀吉が小田原城を攻めた際に入湯したとされる太閤石風呂の跡地があり、遊歩道からの散策コースが設けられています。
泉質は単純温泉、アルカリ性単純温泉、ナトリウム塩化物泉と多岐にわたり、21か所の源泉から毎分1999リットルの湯が湧き出しています。
アクセスは、箱根湯本駅から箱根登山鉄道を利用して約22分で到達することが可能です。
●神奈川県「仙石原温泉」
最後に紹介するのは、標高700メートル前後の草原地帯に広がる「仙石原温泉」です。
仙石原温泉の歴史は、1736年に大涌谷からの引湯を開始したことに始まります。

現在でも大涌谷から引かれた白濁の硫黄泉と、姥子から引かれた透明な温泉を集中管理し、芦ノ湖畔の地下水と合わせて各宿泊施設に供給するシステムが運用されています。
大正時代から昭和時代にかけて欧米型の避暑地として開発が進められましたが、周辺の自然環境を保存することを優先した施設配置が行われています。
地域内には、約3万平米の敷地に約3000種の植物を集めた箱根湿生花園があり、低層湿原から高層湿原に至る植物の生態を観察することが可能です。
この施設では、大昔にカルデラ湖であったとされる仙石原の形成過程から動植物に関する資料まで、パネルや写真で展示するコーナーも設置されています。
また、台ヶ岳の裾野には約22.7万平米にわたってススキ草原が広がっており、10月中旬から11月頃にかけてのシーズンには臨時バスが運行されています。
他にも、箱根ガラスの森やポーラ美術館、日本で2番目に古いとされる富士屋ホテル仙石ゴルフコースといった多様な施設が所在しています。
泉質はカルシウム硫酸塩泉および単純硫黄泉で構成されており、32か所の源泉から毎分3212リットルという豊富な湧出量を誇ります。
アクセスは、箱根湯本駅から湖尻や桃源台行きのバスを利用し、品の木・箱根ハイランドホテル停留所で下車する経路となっています。
※ ※ ※
箱根エリアの温泉地は、それぞれが異なる歴史的な成り立ちと独自の環境を保持しています。
芦ノ湖畔の景観、宮ノ下の歴史的な街並み、仙石原の広大な自然といったように、地域ごとに特徴的な滞在を経験することが可能です。
季節によって変化する自然環境と、地域ごとに異なる泉質や施設を比較することは、箱根を訪れる上での有意義な目的となりそうです。
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