CX-5じゃ物足りない人に刺さりそう! 米国生産車の日本導入が現実になった今、マツダ「CX-50」の上陸が気になる理由
トヨタのハイブリッドを搭載! それでも走りは“マツダ流”
「CX-50」をさらに興味深い存在にしているのが、パワートレインのラインナップです。
2026年モデルでは、2.5リッター直列4気筒自然吸気ガソリンエンジン、2.5リッター直列4気筒ターボエンジンに加えて、ストロングハイブリッドを設定。自然吸気モデルとターボ車には6速ATと独自の4WDシステム“i-ACTIV AWD”を組み合わせますが、ハイブリッドは構成が異なります。
このストロングハイブリッドは、トヨタのハイブリッドシステム(THS)をベースとするもので、2.5リッター4気筒自然吸気エンジン、駆動用バッテリー、3基のモーター、電気式無段変速機(eCVT)、電気式AWD(eAWD)を組み合わせます。システム出力は219hpで、米国EPA複合燃費は38mpgとされています。
ただし、トヨタのハイブリッドシステムをそのまま載せただけではありません。マツダは、アクセル操作に対する反応などハイブリッドシステムの細部を独自にキャリブレーション。さらに「Power」、「Trail」という専用のドライブモードを設定し、「CX-50」らしい応答性と走りをねらっています。
トヨタと共同で工場を運営し、そのトヨタが得意とするハイブリッド技術を利用しながら、走行フィールはマツダ流に仕立てた「CX-50ハイブリッド」は、両社の協業を商品として実感できる珍しいモデルともいえます。
●もし日本に上陸したら新型「CX-5」とは違う選択肢になる?
では、「CX-50」が新制度を使って日本へ導入される可能性はあるのでしょうか?
現時点で、マツダから「CX-50」の日本導入に関する公式発表はありません。そもそも「CX-50」は、米国を中心とする北米市場のニーズに合わせて開発されたモデルです。そのため、トヨタが米国生産車を日本へ持ち込んだからといって、次は「CX-50」だと考えるのは早計です。

一方、以前とは状況が変わっているのも事実です。米国製乗用車を日本で販売する新たな認定制度ができ、実際にトヨタは同制度を利用して「タンドラ」と「ハイランダー」を発売しています。これまで「米国専用車だから日本では売らない」と考えられていたモデルについても、少なくとも制度面では上陸へ向けての追い風が吹いています。
「CX-50」の場合、新型「CX-5」と全長こそ近いものの、全幅1920mmのボディによる低くワイドなスタイル、アウトドアを前提としたデザイン、「メリディアンエディション」に設定されるオールテレーンタイヤ、そして、トヨタの技術を使ったハイブリッドなど、現在、日本で販売されているマツダ車にはないキャラクターを備えています。
新型「CX-5」の洗練された万能性とは異なり、タフな雰囲気やアウトドアでの道具感を求めるユーザーにとっては、“もうひとつのマツダSUV”という魅力的な選択肢になり得るわけです。
米国生産車の日本導入が現実のものとなった今だからこそ、「CX-50」は改めて気になる存在です。もちろん、上陸への期待と導入決定は別の話ですが、新型「CX-5」とは異なる魅力を備えた「CX-50」の上陸も期待したいところです。
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