「えっ、まるで地球の中を探検しているみたい!?」夏でもひんやり涼しい異世界へ 関東近辺で“地下の絶景”を味わえる 週末に行きたい「鍾乳洞」3選
最後は埼玉県に位置する鍾乳洞
●埼玉県「橋立鍾乳洞」
最後に取り上げるのは、埼玉県秩父市にある「橋立鍾乳洞」です。

この鍾乳洞は、武甲山の西麓、浦山川に面した高さ約80mの石灰岩の大岩壁の下に位置しています。
武甲山の石灰岩体は、約2億年前に南洋の火山島周辺で形成されたサンゴ礁がプレートの移動によって運ばれ、隆起して形成されたものとされています。
鍾乳洞自体は、札所28番として知られる橋立堂の敷地内に存在しており、県内で唯一の観光洞として一般に公開されています。
洞穴の長さは約140mであり、国内でも数の少ない縦穴型の構造を持っていることが特徴です。
急傾斜の割れ目に沿って地下水が浸透し、石灰岩が溶かされてできた空洞が基になっており、一番低い地点から高い地点までの高低差は約30mに及びます。
内部には、弘法の後ろ姿や下り龍の頭といった名称が付けられた鍾乳石や石筍、石柱が存在しています。
江戸時代に記された観音霊験記という文献には、悪竜が石になったという逸話が記載されており、洞窟内の生成物を竜の姿に見立てていたと考えられています。
過去には宮沢賢治が当地に立ち寄ったという記録も残されています。

また、岩壁の下部からは縄文時代草創期から古墳時代にかけての土器や貝飾りが発掘されており、秩父市指定史跡の岩かげ遺跡として指定されています。
見学のための料金は、大人が200円、小人が100円となっています。
営業期間は3月1日から12月上旬までとなっており、営業時間は8時から16時30分までです。
※ ※ ※
このように、関東近郊に位置する鍾乳洞は、自然現象によって長い時間をかけて形成された特殊な地形を観察できる施設として開放されています。
年間を通じて一定の気温が保たれていることに加え、それぞれの施設が持つ固有の歴史的背景や地質学的な成り立ちを確認することができます。
天候や季節の気温変化に影響されにくい環境であるため、さまざまな観点から自然の造形に触れることができる場所となっています。
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