都内から約3時間の“隠れ家ヴィラ”体験! 仕事の疲れは“水”で癒す『Lakeside villa SUI HAKUBA』|松本・青木湖で水遊び(宿泊編)
1万5000年の歴史が育んだ「静寂の水」と出会う
長野・白馬の喧騒を抜け、車を少し走らせる。そこに広がるのは、驚くほどの静かな水面。取材のロケーションは長野県大町市・青木湖です。
世界中から旅行者が集まる白馬エリアのすぐ隣にありながら、ここは時間が止まったかのような静寂を保っています。
2026年春に誕生した『Lakeside villa SUI HAKUBA(レイクサイドヴィラ スイ ハクバ)』。この透き通った湖のほとりに佇む、1日わずか3組限定のプライベートヴィラです。
今回は扉ホールディングス齊藤代表へのインタビューと、実際に過ごした一泊二日の体験を通じて「水とウェルネスのあり方」を紐解きます。

「青木湖は、1万5000年前の石器時代から人が住みつづけてきた場所なんです」(齊藤氏)
ロケーション選定の理由を尋ねると、齊藤代表はそう切り出しました。
「世界中に美しい湖はたくさんありますが、青木湖の透明度は長野県内でもトップクラス。そして何より、米を育て、酒を醸し、人々を癒やしてきた『人の営みと食文化の源泉』として存在してきた歴史があります。また、近隣の湖と違ってモータースポーツが禁止されているため、排ガスの匂いも水質汚染もなく、ただ静かに澄んだ水が楽しめるんです」(齊藤氏)
現地に立つと、巨大なリゾートホテルや派手な看板は視界に一切入らない、湖と森だけが広がる風景に圧倒されます。
どこかスウェーデンやスイスの北欧的な情緒すら漂うロケーションです。
漆黒の「Aフレーム」が生む、洗練された大人のアジト
木立の間に見えるのは、印象的な三角形の屋根を持つ「Aフレーム」建築。黒を基調としたシックで高級感ある外観。周囲の自然へ静かに溶け込んでいます。

「この豪雪地帯に適したAフレーム構造は、四角い家を建てるよりも建材が圧倒的に少なく、エコロジーなんです」(齊藤氏)
タイニーハウスの思想を取り入れ、解体時にも再利用しやすい設計を採用。ドアを開ければ、包み込まれるような木の温もりと芳醇な香りが漂います。
高い気密性による涼やかな室内。まさに大人のための“隠れ家”でしょう。
夜、この黒い三角屋根の屋内にあたたかな明かりが灯ると、地元住民からは「夜になると湖畔に巨大なランタンが3つ浮かび上がっているようで、外から見ても癒やされる」など好評なのだそう。

「掘りごたつ」で水面と繋がり、朝サウナで青木湖へ飛び込む
最も心に響いたデザイン。それが1階リビングの「掘りごたつ風ローテーブル」です。
ソファーに深く腰を下ろせば、視点がグッと下がり、ガラス窓越しの青木湖と目線がシームレスに重なり合います。
座っているだけで、まるで自分が湖の真っ只中に浮かんでいるかのような不思議な一体感。
そして、このヴィラにはあえてカーテンが設置されていないのも解放感を覚えさせる大きなポイントでしょう。

「朝日とともに自然に目を覚ましてほしいんです。普段起きられない方でも、日が昇ると自然と体が起きて、朝の時間を有効に使えるようになります」(齊藤氏)

その言葉通り、翌朝は爽快な光とともに自然と目が覚めました。
さっそくテラスのフィンランド式サウナに入り、セルフロウリュの心地よい蒸気でじっくりと汗を流します。
身体が温まったらテラスへ出て、清々しい空気を吸い込みながら軽くトレーニング。
そして、火照った身体のまま、目の前に広がる青木湖の澄んだ水の中へ躊躇なく飛び込む。
水風呂代わりの冷涼な湧き水を肌で感じ、湖から上がったら風に吹かれて外気浴。そして再びサウナへ―――
たまらないルーティンに、あっという間に時間が過ぎていきます。このシームレスで贅沢な流れは、たった一度で病みつきになるほど心身を深く研ぎ澄ませてくれました。

未来をひらく「循環する水」と地域への思い
「SUI」の試みは、単に贅沢な時間を過ごすための滞在にとどまりません。
運営を手がける扉グループは、老舗旅館『扉温泉 明神館』をはじめ、長年にわたり信州の豊かな自然と地域文化に向き合ってきました。
そこで新たな挑戦のひとつが、「水」の未来を見据えた取り組みです。現在「SUI」では、信州大学アクア・リジェネレーション機構と扉ホールディングスによる包括連携のもと、施設内で一度使用した水を高度な水処理技術によって再生し、再び施設内で活用する「個別分散型水循環システム」の導入・実証に向けた取り組みを進めています。

キッチンやお風呂、洗面などで使われた水を高度に処理し、安全な水質を確認したうえで再び循環利用する。水を単に「使って終わり」にするのではなく、その場所で巡らせていく新しい水利用のあり方です。
さらに描かれているのが、将来的に宿泊者自身が再生された水を実際に利用し、体験すること。
普段は意識することの少ない「水がどこから来て、使った後どこへ行くのか」という循環プロセスそのものを、滞在を通じて体感できる場を目指しています。
こうした水の循環は、限られた水資源を有効活用するだけでなく、地域の豊かな自然環境や水インフラへの負荷を抑えることにも直結します。
「自然の中で心身を整えることと、その自然にできるだけ負担をかけずに滞在すること。その両方を成立させることこそが、私たちの考えるウェルネスです」と齊藤代表は語ります。
清澄な青木湖のほとりで上質な時間を過ごしながら、これからの水資源や暮らしのあり方にも自然と意識が向いていく。
美しい水景とひとつになる「SUI」での滞在は、心身を深く解きほぐすと同時に、未来の豊かな環境へ思いを馳せる、これまでにないリゾート体験を届けてくれます。
「何もしない」という、最高の贅沢
夜になると周辺は穏やかな静寂に包まれ、夜間路を照らすランタンの明かりが幻想的な佇まいを見せます。
見上げれば吸い込まれそうな星空。時期によっては周囲で可憐に舞うホタルの姿に出会えることもあります。
齊藤代表は、この場所での過ごし方についてこう締めくくりました。

「何かをしなきゃと予定を詰め込まず、好きな本を2冊ほど持ってきてほしいですね。寝たければ寝て、水に入りたければ入り、散歩したくなったら散歩する。自然の時間軸に身体をシンクロさせ、リトリートしていただきたいです」(齊藤氏)
強い日差しが照りつける夏、日常の忙しない時間から離れ、心身のデトックスを求めている方に、青木湖の「Lakeside villa SUI HAKUBA」は選択肢に入れてほしい場所。
木の香り漂うリビングから静かな湖面を眺め、澄み切った水に身を委ねれば、自分の中に溜まっていた凝り固まった何かがスーッと解けていくのを感じられるはずです。
施設情報
・施設名:Lakeside villa SUI HAKUBA(レイクサイドヴィラ スイ ハクバ)
・所在地:〒398-0001 長野県大町市平21241-1
・電話番号:0263-88-3266(予約・問い合わせ/扉ホールディングス)
・客室数:全3棟(一棟貸しヴィラ/2階建て・Aフレーム型)
・定員:各棟 最大4名
・チェックイン/チェックアウト:15:00〜21:00/10:00(セルフチェックイン・チェックアウト方式)
・客室設備・仕様:ピットリビング(掘りごたつ風)、フルキッチン、ベッドルーム(2室/ベッド4台)、専用フィンランド式サウナ、ウッドデッキテラス、フリーWi-Fi、エアコン、調理器具・食器一式
・宿泊料金:1室2名利用時 75,600円〜(税込・1泊あたり)
・アクセス:
【車】長野自動車道「安曇野IC」より約40〜50分
【電車】JR大糸線「簗場駅」より徒歩約11分
・駐車場: あり(各棟1台分/無料 ※2台以上の場合は要事前問合せ)
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