スーパーカー世代には懐かしい 59年前に登場したランボルギーニ初期の名車「青いミウラ」が 予想を超えた高値を呼んだ理由とは
生産3台目という“初期の初期”のミウラ
ランボルギーニの歴史を代表する名車、1967年式「ミウラP400」が、2026年8月に米国カリフォルニア州モントレーで開催されたRMサザビーズのオークションで303万ドル、日本円にしておよそ4億5450万円(1米ドル=150円換算)で落札されました。
今回の注目は、その落札額だけではありません。
この個体は、予想落札価格が190万〜280万ドルとされていました。つまり、最終的な落札価格は予想レンジの上限を23万ドルも上回ったことになります。
なぜ、このミウラはこれほどまでの高値を記録したのでしょうか。

ミウラは1960年代半ばに登場し、その後の「スーパーカー」というジャンルを決定づけた存在として知られています。
ボディデザインを担当したのは、当時若干22歳だったベルトーネのマルチェロ・ガンディーニ。低く流麗なボディの中央に、3.9リッターV型12気筒エンジンを横置きで搭載するミッドシップレイアウトは、当時として極めて革新的でした。
一時期は世界最速の量産車としても知られ、そのスタイリングと性能は、後に登場する数々のスーパーカーに大きな影響を与えています。
今回落札されたシャシナンバー「01024」は、量産モデルとしてわずか3台目、試作車やプリプロダクションモデルを含めても8台目にあたるという、極めて初期のミウラです。
しかも、初期125台に採用された薄い鋼材を用いる“シンシャシ”の1台で、約11台にしか使われなかった「010」のシャシナンバーを持っています。
木型を用いて手作業で成形されたボディや、後期型とは異なる9個のセンターコンソールランプなど、プロトタイプに近い特徴を数多く残していることも大きな魅力です。
今回の高額落札を考えるうえで重要なのは、単純に「古いミウラだから」という理由ではありません。
まず、この個体はP400として26台しか存在しない「Bleu Miura」で仕上げられた最初の1台です。さらに、4年以上をかけてミウラの専門家が徹底的なレストアを実施。現在は工場出荷時のBleu MiuraとSenapeを組み合わせたカラーリングへと戻されています。
ランボルギーニ・ポロ・ストリコによる認証を取得し、オリジナルのマッチングナンバーV12エンジンを搭載していることも価値を押し上げました。さらに希少なオーナーズマニュアルやパーツカタログまで揃うなど、歴史的な価値を裏付ける要素が充実しています。
つまり今回のミウラは、「初期型だから高い」のではなく、生産3台目という特別な製造順、プロトタイプに近い特徴、希少なボディカラー、専門家による長期間のレストア、そしてメーカー認証までが一台に揃っていました。
予想価格を超えた背景には、世界中のコレクターが「ミウラそのものの歴史を所有できる個体」と評価したことがあるのでしょう。
約753台が生産されたミウラのなかでも、このシャシナンバー01024は別格の存在です。今回の303万ドルという落札価格は、美しいクラシックカーへの評価だけでなく、スーパーカーの歴史そのものに対して付けられた価格だったのかもしれません。
VAGUEからのオススメ
前作大ヒットのスリクソンアイアンがさらに進化! 「ZXi」シリーズはアマチュアの武器になる【PR】