後輪駆動“V12フェラーリ”復活のモデルとして人気上昇 走行距離1万1800キロの極上「550マラネロ」が登場 わずか457台の右ハンドル さらに希少なフィオラノ仕様の価値
自然吸気5.5リッターV12とゲート式6速MTの組み合わせ
フェラーリのフロントエンジンV12モデルとして、近年あらためて注目を集めているのが「550マラネロ」です。
1996年に登場した同モデルは、それまでのミッドシップV12モデル中心だったフェラーリのラインナップに、伝統的なフロントエンジンV12グランドツアラーを復活させた存在でした。
そんな550マラネロのなかでも、非常に希少な右ハンドル仕様が、2026年10月にRMサザビーズがロンドンで開催するオークションに出品されます。
今回登場するのは2002年式のフェラーリ550マラネロです。
約3080台が生産された550マラネロのうち、英国向けに右ハンドル仕様として新車供給されたのはわずか457台とされています。ただし注目すべきポイントは、単なる右ハンドル仕様というだけではなく、この個体には走りを磨く「フィオラノ・ハンドリング・パッケージ」が装着されていることです。
「フィオラノ(Fiorano)」とは、イタリア・マラネッロ近郊にあるフェラーリのテストコース「フィオラノ・サーキット」のことで、このパッケージは、主にハンドリングをよりスポーティに高めたオプションです。
RMサザビーズによると、このパッケージを装備して英国へ新車供給された550マラネロは、わずか13台といわれます。
ステアリングラックの変更をはじめ、車高を下げながら硬められたサスペンション、改良されたECU、ドリルドブレーキディスクとレッドキャリパー、より太いリアスタビライザーなどを採用。550マラネロ本来のグランドツアラーとしての快適性を保ちながら、より鋭い走行性能を目指した仕様です。

ボディカラーはフェラーリを象徴するロッソ・コルサ。インテリアにはクレマレザーを採用し、ボルドーのカーペットを組み合わせています。さらにフロントフェンダーにはスクーデリア・フェラーリのエンブレムが装着され、室内には大型サイズのカーボンファイバー製レーシングシートを採用。リアシェルフにもレザーが張られています。
これらのシートやリアシェルフには、往年のフェラーリ250GTを思わせるダイヤモンドキルトのコノリーレザーを使用し、ロッソのステッチを組み合わせています。550マラネロとしても非常に珍しいオプション構成となっていることが、この個体の大きな魅力です。
搭載するのは、自然吸気5.5リッターV型12気筒エンジン。組み合わされるのは、現在ではとくに人気の高い6速MT。金属製ゲートを通してシフトレバーを操作する、いわゆる「ゲート式マニュアル」を備えていることも、この時代のフェラーリらしい魅力です。
カタログ掲載時点での走行距離は7336マイル、日本の単位に換算すると約1万1800kmです。ボディにはペイントプロテクションフィルムも施工され、整備記録やブックパック、工具セットも付属します。
落札予想価格は23万〜28万ポンドで、日本円ではおよそ4700万〜5700万円程度となります。
右ハンドル仕様457台のうち、フィオラノ・ハンドリング・パッケージ装着車はわずか13台とされるだけに、その希少性がオークションでどこまで評価されるのか注目されます。
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