メルセデス・ベンツ新型「Cクラス」に新モデルが欧州追加 航続690km、490馬力の「C300 4MATICエレクトリック」登場
追加されたEV量販グレード
独メルセデス・ベンツAGは2026年9月16日、新型「C300 4MATIC electric(C300 4マティック エレクトリック)」の受注をドイツで開始したと発表しました。
Cクラスは、1982年に「190クラス」として登場し、1993年から現在のCクラスという名称になったメルセデス・ベンツの主力モデルです。
現行型は2021年に登場した5代目で、セダンとステーションワゴンを展開。Dセグメントに属し、BMW「3シリーズ」などと競合するモデルです。現行型ではガソリン、ディーゼルに加えてPHEVも設定され、電動化を積極的に進めてきました。
そんなCクラスが2026年、BEVへと大きく進化しました。
新型は従来型のパワートレインを電動化したモデルではなく、電気自動車専用の新世代アーキテクチャを採用しています。クーペを思わせる流麗なシルエットと低くワイドなフロントマスクを特徴とし、メルセデスの象徴であるグリルにはイルミネーション機能も設定されます。
ちなみにBEV(エンジン車)モデルも2026年8月に欧州でアップデートされており、CクラスがすべてBEVになるということではありません。

ボディサイズは全長4883mm✕全幅1892mm✕全高1503mm、ホイールベースは2962mmです。
今回追加されたC300 4MATICエレクトリックは、前後に電気モーターを搭載する4輪駆動モデルです。システム最高出力は310kW(約422馬力)、最大トルクは800Nmを発生し、0-100km/h加速は4.5秒。最高速度は210km/hに達します。
従来最高出力360kW(490馬力)・最大トルク800Nmのモーターを搭載する「C400 4MATICエレクトリック」のみの展開でしたが、今回量販グレードが追加されたことになります。
バッテリーの使用可能容量は85kWhで、WLTPモードの航続距離は最大690km。800Vの電気システムを採用し、最大320kWの急速充電に対応します。10~80%の充電時間は約22分で、わずか10分の充電で最大290km分の航続距離を追加できるといいます。
BEV専用設計のメリットは、室内空間にも表れています。ラゲッジスペースは470リッターを確保するほか、ボンネット下には101リッターのフロントトランクも用意されています。最大1800kgのトレーラーをけん引できるなど、単なる街乗り用EVではなく、長距離移動やレジャーにも対応できる実用性を備えています。
インテリアでは、最大の特徴が39.1インチの「MBUXハイパースクリーン」です。ダッシュボードいっぱいに広がる大型ディスプレイを採用し、メルセデス・ベンツの車載OS「MB.OS」によってインフォテインメントや各種車両機能を統合。音声による自然な対話を可能にする「MBUXバーチャルアシスタント」なども用意されています。
また、オプションでAIRMATICエアサスペンションや後輪操舵を設定。電動4輪駆動システムは必要なときだけ前輪側を駆動することで、効率と走行安定性の両立を図っています。
ドイツでの価格は、C300 4MATICエレクトリックが6万2951ユーロ(ドイツの付加価値税VAT19%込。日本円で1131万円)から。
なお、日本での発売時期や価格については現時点で発表されていません。
エンジン車のCクラスも引き続き大幅なアップデートを受けており、BEVとガソリン、ディーゼル、PHEVを並行して展開する現在のCクラス。
電動化一辺倒ではなく、複数のパワートレインを用意することで幅広いユーザーに対応する姿勢が、新世代Cクラスの大きな特徴といえそうです。
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