アジアとヨーロッパが交差する街 イスタンブールへ 世界遺産を歩いてわかった その奥深い魅力とは
オスマン帝国の代々の皇帝が住んでいた「トプカプ宮殿」
続いては、徒歩圏内、アヤソフィアから10分もかからない場所にあるトプカプ宮殿へ。

トプカプ宮殿は、それまで東ローマ帝国の首都だったコンスタンティノープル(いまのイスタンブール)を陥落させ、1453年に新たにオスマン帝国の帝都としたメフメト2世が造営した宮殿で、1853年まで実際に代々のスルタン(皇帝)が住んでいたという歴史的な建物です。
1923年のトルコ共和国建国後、翌年からは現在のように博物館として解放されているようです。

ロールプレイングゲームで登場するような正門「挨拶の門」をくぐると、さらに中には広大な敷地が広がります。丘の上にあるため、テラスからは眼の前にボスポラス海峡が広がり、行き交う船の多さから、ここが交通の要所だということをあらためて知ることができます。
またスルタンの衣装や宝物なども展示されています。世界最大級のエメラルドやダイヤモンドが散りばめられた「トプカプの短剣」、約86カラットもある世界最大級の「スプーン職人のダイヤモンド」、総重量48kgの純金製の燭台など、オスマン帝国がどれほど強大な力を誇っていたのかを感じることができる豪華絢爛さ。

その質の高さも数の多さも規模が大きすぎて、撮った写真をあらためて見直さないと思い出せないほど、圧倒的な内容でした。
続いてランチを食べたあと、歩いて10分の「イスタンブールの地下宮殿」へ。地上の入口から階段を下りて入ります。外気温は30度ほどあったのですが、階段を下りるごとにひんやりとした空気が流れてきます。

地下宮殿、と呼ばれていますが、実際はここは東ローマ帝国時代の貯水槽。宮殿やまわりの地域へ水を供給するために作られました。世界遺産イスタンブール歴史地域を構成する施設のひとつです。
この貯水槽が建設されたのは6世紀。高さ9m、1列12本で28列、合計336本の大理石の円柱が並ぶ景色は圧巻です。
トルコ人ガイドさんによると、これらの石柱は「リサイクル」なんだそうで、トルコ各地の遺跡で使われなくなったり時代遅れになったものを集めて、この貯水槽を完成したそう。よく見ると、メドゥーサの顔が彫られた石の塊を柱の土台として使用しているなど、リサイクルの名残がそこかしこで見てとれます。

ライトアップも美しく、整然と石柱が並んでいるそのビジュアルはまさに地下宮殿そのもの。地上の喧騒とはまた違った雰囲気で、印象に残る場所でした。
そこから歩いて10分ほどにある「グランドバザール」へ。グランドバザールは15世紀に建設されたという世界最古級かつ世界最大級の市場で、およそ4000軒のお店が並んでいます。

お店も貴金属からトルコ絨毯、ブランドものからお土産類、乾物まで、さまざまなジャンルの店が立ち並び活気に溢れています。路地裏でトルコ風ドネルケバブを食べ、有名なトルココーヒーのお店でコーヒーブレイク。
トルココーヒー(ターキッシュコーヒー)は、フィルターを使わずに粉ごと煮出すコーヒーで、コーヒー粉がカップの底に沈み、その粉は飲まずに上澄みのみをいただきます。初めて飲んだトルココーヒーは、濃くて、とても深い味わいのある不思議な味。けっこう病みつきになりそうな口当たりでもあります。

面白いのは、コーヒー占いというものがあるということ。旅慣れたツアー客に教えてもらったのですが、飲み終えたカップにソーサーを被せてひっくり返し、カップの底に残ったコーヒー粉の状態によって運勢を占いというもの。ここからが現代的なのですが、それを写真に撮り、チャットGPTに送ると占いの結果が戻ってきました。いわく、良いトルコの旅になるとのこと。どこをどう見るとそういう答えが導かれるのかはよくわからないままでしたが、なんとなく幸せな気分になることができました。
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トルコ最大の都市イスタンブールは、世界文化遺産の「イスタンブール歴史地域」に登録されている有名な観光地がこのように徒歩圏内に集中しているのも魅力のひとつです。
中学・高校では日本史選択で、世界史を学んでこなかったことを後悔してしまうほどのイスタンブールの歴史の深さ。いや、逆に歴史を知らないままこうして初めてイスタンブールを訪れると、もう1回、あと1回と訪れたくなるのもわかります。
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