フォルクスワーゲン新型「ID.ティグアン」まもなく世界初公開! ガソリン&ハイブリッドの“ティグアン”も併売するVWの新戦略とは
ID.4/ID.5の後継は「ID.ティグアン」に
独フォルクスワーゲンAGは2026年9月28日、電動化戦略の新たなモデルとして「ID.ティグアン」を同年10月初旬に世界初公開すると発表しました。
新型ID.ティグアンは、2027年初頭から市場投入される予定です。
最大のポイントは、そのポジションです。フォルクスワーゲンによれば、ID.ティグアンは現在販売されている「ID.4」と、そのファストバック版ともいえる「ID.5」の後継モデルとなります。
ID.4/ID.5は2021年の登場以来、累計95万台以上を販売しているVWを代表するEVシリーズです。そこに新たに与えられる名前が「ティグアン」というわけです。
これまでフォルクスワーゲンは、EVには「ID.3」「ID.4」「ID.5」といった独自の車名を与えてきました。しかし今後は、そのやり方を変えていく模様です。
すでに小型EVでは「ID.ポロ」、コンパクトSUVでは「ID.クロス」が登場しており、これに続くのが「ID.ティグアン」。つまり、長年親しまれてきたVWの車名をEVにも積極的に使用することで、ユーザーにクルマのカテゴリーやキャラクターを分かりやすく伝える戦略です。

では、ID.4とID.5がID.ティグアンに置き換わることで、欧州でのID.シリーズはどうなるのでしょうか。
2026年のフォルクスワーゲンの欧州向け計画を見ると、EVでは小型車の「ID.ポロ」、コンパクトSUVの「ID.クロス」、そして新型「ID.3」、大型モデルの「ID.7ファミリー」などが展開される構成になっています。
ここにID.ティグアンが加わることで、従来の「ID.4」「ID.5」という車名をそのまま次世代へ引き継ぐのではなく、ティグアンという既存の人気車名をEVに転用する形になります。
つまり、これからのVWでは「EVだからID.数字」という考え方から、ポロやティグアンなど、ユーザーがよく知る名前にIDを組み合わせる」という方向へシフトしていくことになります。
ちなみに、VWは2026年3月に「ID.3」の後継モデルを「ID.3 Neo」とすることも発表しています。ID.シリーズそのものを捨てるわけではなく、既存の車名とIDブランドを組み合わせながら、モデルごとに分かりやすい名前を付けていく戦略といえそうです。
もうひとつ注目したいのが、従来型ティグアンの存在です。
新型ID.ティグアンが登場しても、ガソリンやディーゼル、プラグインハイブリッドを搭載するティグアンは引き続き販売されます。つまり「ティグアン」という同じ名前を持ちながら、EVとエンジン/ハイブリッドという異なるパワートレインを選べる体制になるわけです。
フォルクスワーゲンは、ティグアンと姉妹車の「タイロン」を合わせて、直近1年間で100万台を超える販売実績があると説明しています。世界的にもティグアンはVWブランド、そしてフォルクスワーゲングループ全体で最も売れているモデルとされています。
だからこそ、その名前をEVにも使う意味は大きいのでしょう。
EVは「ID」、エンジン車は「従来の車名」という従来の区分から、今後は同じ車名のもとでパワートレインを選べる方向へ。
新型ID.ティグアンは、単なるID.4/ID.5の後継モデルではなく、フォルクスワーゲンの車名戦略そのものが変わっていくことを示すモデルになりそうです。
まずは10月初旬に予定されているワールドプレミアで、どんな姿を見せるのかに注目です。
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