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“ガリ勉っぽい”はもう古い!? 銀縁メガネで「仕事顔」と休日服のギャップを埋める、大人の厳選3本

仕事にも休日にも、銀縁メガネを

 男性の髪型は、基本は清潔感のある「ON」の状態。そのため、休日のラフな装いになると、顔周りだけが浮いてしまいがちです。メイクやヘアアレンジできる女性と違い、男性がこのギャップを埋めるのは、意外と難しいもの。そこで提案したいのが「メガネ」です。掛けるだけで顔の印象を変え、いつもの髪型のままカジュアルも着こなせる。そんな「銀縁メガネ」の魅力を語ります。

【左】編集長・三宅(丸顔) 【右】スタイリスト・宇田川(面長) 異なる骨格の二人が、実際に掛け比べて検証。
【左】編集長・三宅(丸顔) 【右】スタイリスト・宇田川(面長) 異なる骨格の二人が、実際に掛け比べて検証。

 編集長・三宅(以下、三宅): 最近、リングやブレスレットのようなアクセサリーにハマっていて。でも、大人がつけすぎるとカジュアルになりすぎるかなって、少しためらっているんだよね。そこで思いついたのが「メガネ」なんだけど。

 スタイリスト・宇田川(以下、宇田川): なるほど、顔周りにアクセサリー的な要素を取り入れたいということですね。

 三宅: そう。今の気分ならメタルフレームがいいかなと。ただ、視力はそこまで悪くないし、かけ慣れてないこともあって、いわゆる「伊達メガネ」をかけることに少し抵抗があるんだよね。

 宇田川: あー、その気持ち分かります。伊達メガネってちょっと抵抗感ありますよね。 ただ、僕は実際に目が悪いんですが、度を入れるとレンズが分厚くなりすぎてしまうんです。それでもメガネは掛けたい。だから、コンタクトをしながらメガネをかけていますよ。

 三宅:そうなんだね。プロでもそうしてるなら少し安心だわ。

 宇田川:そうです。そんなに気にしないで大丈夫です。それに、僕はむしろ普段メガネをかけない人にも、メガネをお勧めしたいんですよね。その理由をお話しする前に…三宅さんは、基本的に髪型は「ビジネス仕様」にセットされていますよね?

 三宅: そうだね。清潔感は大事だし、オンのスタイル前提だね。最近はジャケットを着ることが多くて、それに似合う髪型にするよう意識しているよ。

 宇田川: 実はそこに落とし穴があるんです。髪型が「仕事モード」のまま、服装だけ休日のカジュアルに変えてしまうと、どうしても顔周りの雰囲気と服との間にギャップが生まれてしまうんです。 女性ならメイクやヘアアレンジで顔の印象を服に寄せられますが、男性ってそれが難しいじゃないですか?そこでおすすめしたいのが「メガネ」なんですよ。

 三宅: なるほど。「仕事用の顔」と「休日の服」の繋ぎ役としてメガネを使うわけか。

 宇田川: その通りです。メガネを一本足すだけで、顔の印象ってガラリと変わるんですよね。そうすればカジュアルな服装にしても違和感がなくなります。 帽子も有効なんですが、サイズ選びが難しかったり、脱いだ時に髪型が崩れたり。あと、形によっては少年っぽさが出過ぎてしまうこともあります。でも、メガネなら誰にでも必ず似合う一本がありますし、むしろ大人の上品さをプラスできたりしますから。

 三宅: 面白い視点だね。たしかに「大人の上品さ」が足せるなら、単なる装飾以上の意味があるし、それなら抵抗なくかけられそうだ。 じゃあ、最初の一本として選ぶなら何がお勧め?できればジャケットにも合わせられるようなオンオフ使えるものがいいんだけど。

 宇田川: それなら、「銀縁(シルバーフレーム)」がいいですね。 ゴールドもいいんですが、少し華やかになりすぎちゃうので。その点、シルバーには「知性」や「誠実さ」といった、ビジネスでプラスになる要素が詰まっている。そこが大きなポイントなんです。

 三宅: 確かに、銀縁ならクールで真面目そうに見えるから、仕事でも信頼感が上がりそうだね。

 宇田川: はい。それに休日のラフなスタイルに合わせても、主張しすぎず、程よい「大人の知性」をプラスしてくれます。今回は、そんな銀縁の中から、仕事も休日も格上げしてくれる3本をセレクトしました。さっそく、実際に掛け比べてみましょうか。

ルノア「M5-03」。ドイツ発のクラシック眼鏡。普遍的な美しさを持つ洗練されたボストン型。
ルノア「M5-03」。ドイツ発のクラシック眼鏡。普遍的な美しさを持つ洗練されたボストン型。

ドイツ発のクラシック眼鏡。普遍的な美しさを持つ洗練されたボストン型。

 ルノア「M5-03」

 一本目に紹介するのは、ドイツ発のアイウェアブランド「Lunor(ルノア)」の「M5-03」。クラシックなデザインを受け継ぐ「M5」シリーズの一本です。

 中でもMod.03は、普遍的な美しさを持つ洗練されたボストン型。今回選んだカラーコード「PP」は、明るいシルバーの輝きが特徴です。貴金属のような高級感を纏い、顔周りを上品かつ知的に彩ります。

 ブランドらしい球体状のヒンジや、美しい曲線を描くブリッジの造形美も健在。顔に合わせてパッドを調整できるのもポイントです。トレンドに左右されず、長く付き合いたくなる銀縁メガネです。

・ブランド名:LUNOR(ルノア)
・アイテム名:M5-03
・カラー:PP
 問:グローブスペックス エージェント

カーニー「raymond」価格(消費税込):4万9500円。「引き算の美学」が到達した、ブランド史上最細のシルバーフレーム
カーニー「raymond」価格(消費税込):4万9500円。「引き算の美学」が到達した、ブランド史上最細のシルバーフレーム

「引き算の美学」が到達した、ブランド史上最細のシルバーフレーム

 カーニー「raymond」価格(消費税込):4万9500円

 2本目は、デザイナー熊谷富士喜氏が手掛ける「kearny(カーニー)」から。丸でも四角でもない絶妙な「多角形」シェイプ。これが銀縁特有の堅苦しさを払拭し、モダンで知的なファッション性を演出します。

 ブランド名は、デザイナーが古着バイヤー時代に拠点を置いたサンフランシスコの「カーニー通り」に由来し、歴史と文化の交差を表現しています。

 本作「raymond」は、同ブランドの名作「antonin」から装飾的要素を極限まで削ぎ落とすことで、ブランド史上最細となる0.75mmのβチタンフロントを実現。その繊細なシルバーのラインは、顔なじみが抜群に良く、まるで空気を纏うような軽やかさが魅力です。 「銀縁は真面目になりすぎて…」と敬遠していた方にこそ、最初の一本としてお勧めしたい名品です。

・ブランド名:kearny(カーニー)
・アイテム名:raymond
・価格(消費税込):4万9500円
・カラー:silver clear lens
・サイズ:48□20-145
 問:カーニー

アイヴァン 7285「1015」。高速道路の「ジャンクション」を具現化した、複雑な曲線を描くワンピース・チタンブリッジ
アイヴァン 7285「1015」。高速道路の「ジャンクション」を具現化した、複雑な曲線を描くワンピース・チタンブリッジ

高速道路の「ジャンクション」を具現化した、複雑な曲線を描くワンピース・チタンブリッジ

 アイヴァン 7285「1015」

 3本目はブランドがブリッジの製造に史上最も高いレベルの難易度を要したと説明する、EYEVAN 7285(アイヴァン 7285)の野心作「1015」。このモデルの真髄は、高速道路のジャンクションから着想を得たというツーブリッジのデザインにあります。

 前後上下に複雑に交差するその有機的なラインは、接合を一切行わず、たった一つのチタンパーツのみで構成された「ワンピース構造」で実現。この変態的とも言える金属加工技術が、他にはない立体的で建築的な美しさを生み出しています。その緻密で緊張感のある構造に対し、レンズシェイプは50サイズとやや大ぶりなボストン型を採用し、リラックスした雰囲気を演出。

 一見個性的になりがちなツーブリッジですが、極細のラインが顔にスッと馴染み、モダンな表情を作ります。カラー「820」の渋い加工も肌色と好相性。掛けた時に絶妙な洒落感をもたらす、まさに「着るアート」と言える一本です。

・ブランド名:EYEVAN 7285(アイヴァン 7285)
・アイテム名:1015
・カラー:820シルバー
・サイズ:50□20-145
 問:EYEVAN 7285 TOKYO

ダウンジャケット/タイオン×アンフィーロ、ジャケット、スラックス、シャツ/アンフィーロ(問:オンワード樫山)、ポストマンシューズ/コール ハーン(問:コール ハーン ジャパン)、眼鏡/ルノア(問:グローブスペックス エージェント)
ダウンジャケット/タイオン×アンフィーロ、ジャケット、スラックス、シャツ/アンフィーロ(問:オンワード樫山)、ポストマンシューズ/コール ハーン(問:コール ハーン ジャパン)、眼鏡/ルノア(問:グローブスペックス エージェント)

纏うのは「銀縁の知性」。洗練された大人のセットアップスタイル

 今回のスタイリングは、オンオフ使える「冬のビジカジ」がテーマ。 そこで、銀縁メガネと相性の良いグレーのセットアップを選びました。インナーにはあえてモードな黒シャツを合わせ、アウターまで含めた全身をモノトーンで統一しています。

 ただ、黒シャツは一歩間違えるとキザに見えたり、少し夜の雰囲気が出すぎてしまったりと、抵抗感を持つ方も多いアイテムです。

 ここで効いてくるのが「銀縁メガネ」の存在感です。

 顔周りにシルバーのシャープな輝きが入ることで、黒シャツの強い印象が和らぎ、全体がグッと「知的」で「クリーン」な雰囲気に変わります。ゴールドのような強い主張ではなく、あくまで控えめな輝きなので、グレーやネイビーといった定番色とも自然に馴染みます。

 この効果は、どこまで崩すか迷うビジカジスタイルはもちろん、休日のラフな装いでも同様です。難しいテクニックは一切不要。ただ一本掛けるだけで、「知的」な大人の品格をプラスし、迷わず自信を持って着こなせるはずです。

【左】編集長・三宅(丸顔) 【右】スタイリスト・宇田川(面長) 異なる骨格の二人が、実際に掛け比べて検証。
【左】編集長・三宅(丸顔) 【右】スタイリスト・宇田川(面長) 異なる骨格の二人が、実際に掛け比べて検証。

素材はクールに、形はソフトに

 三宅:こうして見ると、銀縁メガネってすごく洗練されて見えるね。正直なところ、今まではどうしてもガリ勉っぽいというか、真面目すぎて冷たそうな印象があったんだけど。

 宇田川: そのイメージ、ありますよね。実際、昔ながらの横長のスクエア型などを選んでしまうと、どうしてもその「堅さ」が前面に出てしまうんです。実は、今回選んだ3本には共通点があるんですよ。

 三宅: 共通点? ああ、そういえばどれも少し丸みを帯びていたね。

 宇田川: そうなんです。まさにその「丸み」がポイントで。シルバーという素材自体がクールでシャープな印象を持っているので、あえて形には少し愛嬌のある「丸み」を持たせてあげるんです。このバランスさえ意識すれば、決して堅苦しくはなりませんし、むしろ、大人の余裕を感じさせる武器になります。

 三宅: なるほど。 「素材はクールで、形はソフト」か。それさえ意識すれば、難しく考える必要はないってことだね。

 宇田川: そうなんです。服を買い替えるよりもずっと手軽に、知性と清潔感を演出できるのが銀縁の魅力ですから。食わず嫌いはもったいない。ぜひ、騙されたと思って一度試着してみてほしいですね。今の気分にマッチする一本が見つかるはずです。

Gallery 【画像】丸顔と面長で掛け比べた“大人の銀縁メガネ”3本を見る
宇田川雄一
宇田川雄一
Writer & Stylist
スタイリストのアシスタントを経て2008年に独立。モノ誌やWeb、広告などで幅広く活動。服を着ることで気分が高揚し、自然と外出したくなるような「装いの力」を大切にしている。その人本来の魅力や企画の意図を汲み取り、一歩先を行くスタイリングを提案。自身もランニング等の運動を習慣とし、日々のウェルネスを実践。ファッションやライフスタイル全般における幅広い経験を生かし執筆も手がける。

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