「ピニンファリーナのSUV誕生」フェラーリではなくベトナムのビンファストからEVとして2022年にオーダー開始
ベトナムのメーカーからピニンファリーナデザインのSUVが登場
2021年11月19日から28日まで一般公開予定のLAオートショーは、脱化石燃料を課題とした持続可能な自動車とは何かをテーマに、さまざまなコンファレンスが開催されることでも知られている。すなわち「モビリティの未来」を消費者に提案するショーとしては、LAオートショーは世界でもっとも影響力のある自動車ショーのひとつともいえるのだ。
そのような理由もあって、このショーには近年ではさまざまなEVメーカーの新興勢力がブースを設けるようになった。
●勢い止まらないベトナム発新興勢力
今回VAGUEで紹介するのは、2017年にベトナムのカット・ハイ・アイランドに設立された新興グローバルEV企業、ビンファスト社によるコンセプトカーである。同社の存在が初めて世界的に知られたのは、2018年のパリ・サロンでのことで、同社はここでオートベスト誌の「ア・スター・オブ・ボーン」(新たに生まれたスター)アワードを受賞している。
2018年以降のニューモデル開発は、まさに驚異的な速さだった。2019年には「Lux A2.0」、「Lux SA2.0」、そしてコンパクトなシティカーの「Fadil」という3台のEVをほぼ同時に発表したほか、「Ludo」、「Impes」、「Klara」とネーミングされた3タイプのeスクーターをベトナム市場に投入。新興勢力としての基礎を固めていったのである。
2020年代に入っても、その勢いは止まらない。ベトナム市場では3つのセグメントでビンファストはベストセラーメーカーとなり、2021年にはeスクーターのニューモデル、「Theon」と「Feliz」を発売。そしてこの勢いを保ったまま、今回のLAオートショーを迎えたのだ。
ビンファストのブースに飾られたのは、EVのSUVである「VF e34」、「VF e35」、「VF e36」の3台だった。このうちVF e34はベトナム市場専用となる仕様だが、ほかの2モデルはグローバル・セールスを予定するまさに世界のライバルを直接相手にするニューモデルである。
こうした重要モデルであるため、VF e35とVF e36のエクステリアとインテリアのデザインをピニンファリーナに依頼したのである。
●ピニンファリーナがデザインを担当
2台のエクステリアを見ると、ひと目で強く印象に残るスタイルとシャープなラインを見事に調和させながら、ピニンファリーナらしい優雅な曲線と力強く大胆なトリムが組み合わされていることが分かる。
このエクステリアデザインをビンファストとピニンファリーナは、「ダイナミックバランス」という言葉を用いて説明している。
さらにインテリアは、利便性、豪華さ、シームレスな運転体験をコンセプトにデザインされたものとされている。
またビンファストは、モビリティの未来を構築する取り組みにおいて、消費者にEVへの切り替えを促すことができるスマートテクノロジーの導入も目指しているという。
現在の段階では、スマートセキュリティ、ビンAIが開発したビンファストのトラフィックおよびドライバー監視システム、AIを活用した先進運転支援システムであるRoutix、自動運転などの一部がすでに採用されている。
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ピニンファリーナという長い伝統と卓越した手腕、そして何より大きなブランドバリューを持つパートナーを得たビンファストのEVラインナップは2022年にはオーダーが開始され、同年中にはまずアメリカ、カナダ、ヨーロッパにディーラー・ネットワークが作られるという。コストパフォーマンスの高さも大いに期待できるだけに、今後の動向がとても楽しみなブランドだ。
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