スペシャライズドの最新トレイルバイクはアルミフレームで独特の走り味とタフさを両立
トレイルでの最高性能をアルミフレームで再現
山道(トレイル)を走るMTB(マウンテンバイク)の最高峰と評されるスペシャライズドの「Stumpjumper EVO(スタンプジャンパー・エボ)」。そのフレームにアルミ素材を用いた「Stumpjumper EVO Alloy」が先ごろ登場した。
前後にサスペンションを装備した“フルサス”と呼ばれるタイプのMTBで、各種調整機構が充実。あらゆる地形に対応できる走行性能はそのままに、フレームの素材をアルミとすることでリーズナブルな価格を実現している。

なかでも注目したいのは、フレーム素材をアルミにしたことによる乗り味の変化。カーボンとアルミのフレームの違いについて、スペシャライズドジャパンの製品説明を担う部署である、SBCUの板垣響さんは次のように語る。
「カーボンの方が軽いということは知られていますが、素材の特性上、アルミの方がフレームの剛性感には優れていて、アルミ独特のカチッとした乗り味を求められるライダーの方もいらっしゃいます。また、激しい斜面を下るダウンヒルをよりハードに楽しみたい方はアルミ製を、上る際の軽さや下る際の操作性といったバランスを求められるライダーはカーボン製を選ばれる傾向にありますね」
また価格設定も、カーボンフレームでもっとも安い「Stumpjumper EVO」が60万5000円(消費税込み、以下同)であるのに対し、「Stumpjumper EVO Alloy」は46万2000円とリーズナブルになっている。
●トレイルを楽しむための機能を満載
「Stumpjumper EVO Alloy」は、フレーム素材がアルミとなってもトレイルバイクとしての素性のよさは継承している。
低めのBBハイト(地面からボトムブラケットの芯までの長さ)、寝かせたヘッドアングル、短めのフォークオフセットなどが、荒れたセクションでも優れた安定性を実現。また、63から65.5度まで調整可能なヘッドアングルや、上下に7mm変更できるBBハイトといった調整機構はそのままに、6種類のジオメトリーセッティングを可能にしている。
さらに驚くべきは“SWAT Door”と呼ばれる積載機構を備えていること。フレームのダウンチューブに大きな穴があいていて、そのなかにトレイルライディングに必要なツールや交換用のチューブといった装備を積み込める。これは、アルミフレームでは強度や剛性の管理が難しいため、従来、採用が難しいといわれてきた装備だ。
「スペシャライズドの米国本社にあるInnovation Labという研究開発施設で、コンピュータを使った緻密な強度計算をおこなっています。このプロセスを何度も繰り返すことで、強度を保ちながらアルミフレームでもSWAT Doorを設けることができました」(板垣さん)
トレイルに出かける際は、できるだけバックパックなどを背負いたくないため、装備を最小限にすることに気をつかうライダーも多いが、「Stumpjumper EVO Alloy」のライダーはSWAT Doorのおかげで、手ぶらに近い状態でライドを楽しめる。
そんな「Stumpjumper EVO Alloy」は、サスペンションのトラベル量をフロント側160mm、リア側150mmも確保し、路面の凹凸を巧みに吸収するのもポイント。大きなドロップオフを飛んでもボトムアウトを感じることはない。
それでいて、ペダルを踏む力を最小限に抑え、キビキビとしたペダリングや優れた登坂性能を実現。そのカギとなるのが“RX Tune”という技術で、トレイルが大好きなサスペンションエンジニアや技術者が、サスペンションが最高の性能を発揮するようにあらゆる要素を分析し、リンク設計に合わせてチューニングを施した。また、フロントとリアのサスペンションの動きも絶妙にマッチしており、車体との一体感を高めている。
1981年に世界初の市販量産型MTBとして登場して以来、40年に渡ってトレイルバイクのトップを走りつづけてきた「Stumpjumper」。その間、進化をつづけてきた性能をトレイルで手軽に楽しむ上で、「Stumpjumper EVO Alloy」は最適な選択肢といえるだろう。
●製品仕様
・価格:46万2000円(フレームセットは23万1000円)
・サイズ:S1、S2、S3、S4
・カラーラインナップ:2色(フレームセットは1色)
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