スーパーカーブーム時代に「カウンタックLP400」のライバルだったフェラーリ「365GT4/BB」の最新相場とは
「テスタロッサ」へと続くV12ミッドシップ・フェラーリの始祖とは
さる2021年11月19日、RMサザビーズ社はフランスのポールリカール・サーキットを会場として「The Guikas Collection(ギカス・コレクション)」オークションを開催した。
単一の出品者のみで構成されたこのオークションでは、主に1970年代以降のレーシングスポーツカーを中心に、77台もの希少なクラシックカーが競売されたのだが、かたわらで売り主であるジャン・ギカス氏が情熱を注いだ1970−80年代スーパーカーも数多く出品。
その中には、先般VAGUEでもオークションレビューをお届けしたランボルギーニ「カウンタック」に加えて、その宿命のライバルともいうべきフェラーリ「BB」も「365」と「512」が、結果として2台競演するかたちで競売のステージに登壇したという。そこで、ここではまず「365GT4/BB」を紹介しよう。

●1974 フェラーリ「365GT4/BB」
1970年代初頭のフェラーリは、かねてから高い人気を得ていた「365 GTB/4デイトナ」に代わる、新しいプラットフォームを開発した。
1971年秋のトリノ・ショーにてショーデビューを果たした「365GT4/BB」は、デイトナと同じ4.4リッターながらバンク角を180度に拡大したV型12気筒エンジンを、トランスミッション/ディファレンシャルの上階に搭載することによって、フェラーリの12気筒ストラダーレとしては初となるミッドシップ12気筒エンジン(通称ボクサー)を実現。後に「512BB」から「テスタロッサ」を経て、1990年代中盤の「F512M」にいたるファミリーを形成することになる。
そして、その端緒を切り拓いた365GT4/BBは、1973年から1976年にかけてわずか387台が製造されたといわれている。この数字が示すとおり希少価値の高い365BBは、フェラーリのコレクターや愛好家がとくに熱望するモデルとなっているのだ。
今回「Guikas Collection」オークションに出品された365GT4/BBは、シャシNo.#18025で1974年6月に完成したといわれる個体。124台目の365GT4/BBとされ、現在と同じ「アルジェント・メタリッツァート(Argento Metallizato:メタリック・シルバー)」のボディカラーに、インテリアは「ペッレ・ネーラ(Pelle Nera:黒レザー)」のコンビネーションでマラネッロ工場をラインオフしたことが判っているという。
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