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「コロナで見直されたクルマの楽しみ方」旧車で遊ぶ「MCNニューイヤーラリー」とは

スピードではなく正確さで競われる競技とは

「MCNニューイヤーラリー」は、指定区画をいかに正確なタイムで走るかを競う「レギュラリティラリー」である。加えてこのイベントを取り仕切るMCN事務局長の上野山聖基さんやその仲間たちは、公道を使用した走行イベントには造詣が深いことから、単なるラリーにとどまらない、楽しい趣向をいくつも用意していた。

1955年型モーガンを先頭に、スペシャルステージに向けて待機するエントリー車両たち
1955年型モーガンを先頭に、スペシャルステージに向けて待機するエントリー車両たち

●バラエティに富む趣向を凝らした、ゲーム性の高いラリー

 その代表といえるのが、近年ではMCNニューイヤーラリーの名物となりつつある、「オートテスト」形式のスペシャルステージ(SS)である。

 日本には2010年代中盤から導入されたといわれるオートテストは、英国発祥のモータースポーツ。ほかのモータースポーツと比べて、走行時の速度が高くならないようにルールで規制されているため、車両の特殊装備や競技ライセンスはもちろん、ヘルメットやグローブも不要。乗ってきたマイカーで、そのまま出場できるのが特徴という。

 レースのように着順を競ったり、ジムカーナやラリーのように走行タイムの優劣を競ったりするのではなく、あくまで「運転の正確さ」を競う新しいモータースポーツ。パイロン(マーカー)で設定したコースを1台ずつ走り、パイロンに接触したり、コースを間違えたりするとペナルティが加算される。

 そして、減点がもっとも少なかった人が最高得点を獲得することから、特殊な運転技術やスピードを出すことよりも「丁寧さ」が要求されるSSなのだが、ホテル日航成田の駐車場に設定されたコンパクトなコースでは、小さくて機敏なヨーロッパ製スポーツカーたちはもちろん、本来ならハンディキャップを負うはずのアメリカ車ドライバーたちも、切り返しのパーキングを一発で決めつつ、次々とコースを攻略してゆく。

 そして一本目のSSを終えると、エントラントたちはゼッケン順に成田周辺の公道へとクルマを進めてゆく。

 一般道と東関東自動車道を併用する行程上では、大会事務局の作成したコマ図の指示に従って、すべて制限速度内にて走行。ルート数か所に設けたチェックポイント、いわゆる「C.O.」を通過して、その正確さを競う。

 また隠しスピードガン計測によって、走行速度を48km/hに近づけるスピード計測競技をおこなった上に、この種のタイムラリーではしばしばおこなわれる「買い物クイズ」は、コース上にある農産品直売所も兼ねたみやげ物店でのショッピングが対象課題となった。

 一般的には、指定された代金にもっとも近い価格の商品を購入した人から順にポイントをゲットというものが多いのだが、今回の隠し課題は「商品の長さ」。最終ゴール直前に設定された、この日2度目のSSのあとに隠し課題の内容が公表されると、エントラントたちからは「あの大根を買っておけばよかった」とか「そういえば、自然薯(じねんじょ)も売ってなかったっけ」などの声が上がり、会場は盛り上がりを見せていた。

 こうして32回目のMCNニューイヤーラリーは、事故やトラブルもなく無事終了。モーガンクラブ日本では8年後の第40回を目指して、これからも毎年1月に開催してゆくとのことである。

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