深夜の新宿を元レーサー「ReN」がドライブする「ミニ」がカッコよすぎ! クルマ史を大きく変えた「クラシックミニ」とは【MVの名車】
伝説を作り上げたのは、画期的構造と可愛らしい見た目
“クラシックミニ”は、イギリスのブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)が生み出した20世紀を代表する名車。1959年から2000年まで、製造会社が代わりながらもフルモデルチェンジすることなく作り続けられたロングセラーモデルだ。
1950年代は、第二次中東戦争が勃発しエネルギー危機に見舞われた時代。そのため、ヨーロッパ各国ではコンパクトで低燃費なクルマが求められ、バブルカーと呼ばれるバイクのエンジンを使ったミニカーが数多く登場した。
BMCのレナード・ロード会長は、BMCの技術者であるアレック・イシゴニスに、バブルカーではなく大人が4人で乗れる小型車の開発を命じる。そして生まれたのがミニだった。

限られたスペースに大人4人が乗れるようにするため、イシゴニス氏はエンジンを横置きにしたFFレイアウトを採用。エンジンルームをコンパクトにすることで3mちょっとの全長に4人乗車を実現したのだ。さらに10インチタイヤをボディ四隅に配置し、乗員スペースが広げられた。これらのパッケージングが愛らしいミニのスタイルを生み出している。
「Mk I」と呼ばれる初期モデルは848ccエンジンを搭載して、「オースチンセブン」と「モーリスミニマイナー」の名で登場。オースチンとモーリスはグリルデザインが異なっていた。
1961年には、レーシングカーの製作をおこなっていた「ジョン・クーパー」による、排気量997ccの「ミニクーパー」が誕生。1963年には、1071ccエンジンを搭載した「クーパーS」が登場した。クーパーとクーパーSはレースやラリーで活躍し、1964年にはクーパーSがモンテカルロラリーで初優勝を果たしている。
ミニはその後、「Mk II」、「Mk III」……と進化を続け、1992年にはエンジンがインジェクション化された。また、レース系以外にも多くの派生車が製造されたのも、ミニの特徴といえる。
そんなミニには世界中にファンがいるが、もっともミニを愛したのは日本人といっても過言ではない。早くから専門店が生まれ、多くの人がさまざまな形でカスタムを楽しんだ。クラシックミニがBMWミニになって20年以上経っても、いまだなお愛され続けている。最近では中古車相場が高騰し、コンディションが仕上がった個体は500万円以上の値が付くことも珍しくない。
●アルバム自体がドライブを意識したつくり
話を「Life Saver」のMVに戻そう。ReNがドライブするミニが真夜中の新宿を走る。ゴールデン街の裏路地、そして伊勢丹の前で踊る女性ダンサーとヘッドセットをした少女。猥雑さの中にサイバーな雰囲気が散りばめられた映像により、新宿が腐敗した近未来都市のようなイメージで描かれている。そこにReNが奏でる切なさと緊張感が同居したギターリフがループし、意識がトランスする。4分30秒弱のMVはある種のSF映画のようだ。
2021年9月には、「Life Saver」が収録されたセカンドアルバム『LIFE SAVER』以来となるサードアルバム『ReNBRANDT』をリリースした。『LIFE SAVER』でも音楽性の幅広さを感じたが、新作はゆったり流れる時間に身を任せたくなるような楽曲が多く収録されている。
オープニングの「City Lights」はクルマのドアが閉まる音から曲が始まる。つまり『ReNBRANDT』自体がドライブを意識した作品ともいえる。クルマ好きのVAGUE読者はぜひ彼の音楽に触れてみてほしい。
真夜中の新宿を駆け抜けるクラシックミニがカッコよすぎる【動画】を見る
●ReN – Life Saver [Official Music Video]
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