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人気薄の996型「911」を超絶カッコよくレストモッド! 世界に1台の「911クラシック・クラブ・クーペ」とは

世界に1台しかない「911」はこうしてつくられた!

「タイプ996は、他の911シリーズの中で不当に影が薄い存在です。だからこそ、ポルシェ クラシックとポルシェAGが最近拡充したソンダーバーシュプログラムでできることのすべてを示すベースとして、このモデルを選ぶことができたことを嬉しく思います」と、クラシック部門の責任者であるアレクサンダー・ファビッグ氏は語る。

ダックテールとダブルドームルーフが特徴的な「911クラシック・クラブ・クーペ」
ダックテールとダブルドームルーフが特徴的な「911クラシック・クラブ・クーペ」

●ダックテールの下に搭載されたエンジンは「GT3」

 ボディカラーのクラブブルーは、PCAのシンボルカラー。ダブルドームルーフとダックテールリアスポイラーをベース車に盛り込むために、ボディの大半はハンドメイドで製作され、エンジンやトランスミッションは996型「911GT3」用の3.6リッター381psに変更。ブレーキもGT3用で、それを収めるホイールはフックス製鍛造を採用している。

 さらにインテリアは、ブラックレザーをベースに、ルーフライニングとピラーに、パンチングされたアルカンターラを採用。シート中央部の千鳥柄は、ブラックとスレートグレーのレザーで織られたもので、これも997型911スポーツクラシックからインスピレーションを得たものだ。ステアリングのステッチとセンターマークにもクラブブルーカラーが使われている。また、ポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネジメントプラス・インフォテインメントシステムも搭載されている。

 実際に製作され、お披露目されたこの1台のみとなる911クラシック・クラブ・クーペ。しかし実は、走行テストのためにテスト用車両も製作されており、ヴァイザッハやイタリアのナルド、スペインのイディアダなどで最高速度での耐久走行も含んだ、徹底した走行テストがおこなわれた。そのテスト用車両は、「世界に1台しかない」というポリシーを保つため、解体されている。最終的に完成車は、風洞実験ののちヴァイザッハのポルシェ開発センターでのロードテストで、性能が確認されている。

 996型の911は、1997年から2006年の間に、17万5262台が生産された。すでに製造中止から10年以上が経過しているため、このモデルはポルシェクラシックの担当モデルということになる。

 PCA会長のトム・ゴルシュ氏は「私たちは、熱狂を生むユニークなものを一緒に作りたかったのです。この挑戦的なプロジェクトにおいて完成した、ポルシェ911クラシック・クラブ・クーペが、とてもスマートで自然に見えるという事実は、本当に信じられないほどです」と語っている。

* * *

 ヘッドライトが涙目になった996型は、中古車市場でも狙い目のモデルだ。しかし、こうしたレストモッドが増えると、今後見直されて人気が出てくることも予想される。911シリーズのなかではむしろ際立つ外観をしているだけに、再評価される日が訪れるかもしれない。

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