VAGUE(ヴァーグ)

密を避けてマイクロツーリズム気分で楽しめるカーイベントに注目! ランチア「フルビア」でラリーに体験参加してきました

クルマを愛する人のお洒落なライフスタイルが伺えるラリー

 当日は受付をし、ゼッケンをクルマに貼って間もなくすると開会式とドライバーズミーティングがはじまりました。走行距離は113.2km。競技はスピードを競うものではなく、通過時間の正確さで競います。

 ポイントは、「コマ図」から正確に地図を読むこと。そしてコース途中に設けられた「RS(レギュラリティ・セクション)」と呼ばれる地点間での設定スピードに合わせてのスピード管理にあります。

参加できる車両は33台。参加条件は1990年までに生産されたクルマであればOK。今回私はランチア「フルビア」のコドライバーとして参加
参加できる車両は33台。参加条件は1990年までに生産されたクルマであればOK。今回私はランチア「フルビア」のコドライバーとして参加

 本格的にラリーなどに参加している方々は車内に計測器などを置きますが、私たちゼッケン11番のフルビアでは、iPhoneのストップウォッチ機能とGPSアプリで車速を管理。というのも、実際の速度とメーター表示が違う場合があるため。

 というわけで、ひとりでも参加可能ですが、基本はコマ図を読む係のコドライバーと、コドライバーの指示どおりに運転するドライバーのふたり体制。意外とどちらも忙しいのです。

 ちなみに私たちの前のゼッケン10番、1966年式ランチア「フルビアクーぺ」のオーナーは、3人家族+犬の4名(?)体制で参加。後方から見ていると、小さなボディの割に大きなリアガラスから見える様子が、まさに絵に書いたような幸せなドライブ風景。

 同じフルビアでも年式が1年違い、ボディカラーも違います。加速した時のエンジン音も違います。やはり50年以上も経つクルマだと、どう乗ってきたかで個体差が大きく違うのもクラシックカーの魅力。そもそものクルマの個性に加えて、扱われてきた環境でさらに個性が育まれるみたいです、まるで人間のように。

●地元の人たちとの交流に癒されるラリーイベント

 走行コースは毎回変わりますが、海沿いのコースは工事中が多いな、という感じ。しかし2年前に比べると震災の名残は感じられず、この2年で復旧が進んだことがわかります。そして、コースの途中には森田会の高齢者施設へも立ち寄り、スタンプをもらって施設に入居されているおじいちゃん、おばあちゃんから応援されます。この日はラッキーなことに2月にしては暖かい日でしたが、そんなふれあいは心も温かくなります。

 走行プログラムは約3時間半ほどで終了。ランチをいただいている間に集計されて、14時から結果発表&表彰式。

 優勝はゼッケン7番の1964年式ボルボ「122Sアマゾン」。実はお仕事でご一緒させていただいたこともある方でした。この方々はモンテカルロのヒストリックラリーなどにも参加され、前回も優勝されたいわゆる本気組であり、ラリーのプロ。車内にも計測器や助手席にはペンが何本もさしてあるなど、やっぱり本気度が違います。

 また、この「プロスペクトアベニュークラシック」の3位までの方に渡される記念品は、森田会の高齢者施設に入居されている皆さんが作ってくれたものというのも嬉しい。

 最後に。もうひとつのお楽しみといえば、森田先生の実家で、このイベントの後援もしてくれている地元の水産会社「森田水産」のお土産の干物があります。2年前の参加の際に頂いた干物が美味しすぎて、自分で買って帰るほど。こうした地元に関係あるお土産は嬉しいですね。

* * *

 ちなみに今回はコドライバーでの参加でしたが、少しだけフルビアのハンドルを握る機会もありました。華奢なハンドルですが、もちろん重ステ。ブレーキはしっかり踏まないと効いてくれないので、慣れるまでちょっと違和感があるかもしれません。

 しかし、そうしたクラシックカーの運転の流儀に慣れてくると、いろいろな操作のダイレクト感が心地いいのです。ひとつだけ注文があるとするならば、ヘッドレストがないということくらい。ヘッドレストのある運転に慣れているので、頭をしっかり預ける場所がないと疲れが出ます。ヘッドレストって偉大。

 クルマさえあれば初心者でも気軽に参加できるクラシックカーのラリーなので、機会があれば参加してみてはいかがでしょう。私も来年も是非とも参加させて頂きたいと思っています。

Gallery 【画像】東日本大震災復興を祈念して集まったクラシックカーたちを見る(15枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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